Googleがコンテンツの品質を厳しく問うようになり、さらに買い手側がさまざまな情報をネット上で集めて自分で判断するようになったことにより、コンテンツの必要性が日増しに強くなっています。
コンテンツをとにかく作れるようにならないと!ということで、頑張っている方の声をよく頂きます。
しかし、そんな必死な時に一度振り返るべきなのは「なぜそのコンテンツを作っているか」です。
※【特集】をアップしましたのでこちらも御覧ください「戦略的WEBコンテンツ制作・作成術 」
目次
コンテンツマーケティングという言葉の検索数はどんどん増えているが…
Googleトレンドで見るとこんな感じです。英語圏は急上昇ですね。
需要が高まってそして実際にたくさんのコンテンツが作られ始めたのが2012年だったなと思います。実際にウェブ上のコンテンツはかなり増えています(定量的な数字は把握していませんが)
しかし、ただ作ればいいかというと、もちろんそんなことはないですよね。
そのことを再認識しようということを、DistilledのオンラインマーケティングWebコンサルタント「John Doherty」氏がブログ記事にして書いています。タイトルは「ブログはコンテンツ戦略ではない」という強烈なタイトルです。
▼A Blog Is Not A Content Strategy | John Doherty
しかし、中身はしっかりと書かれた、特にコンテンツ作成を実際に行ったり、あるいは企画する方にはとても役に立つ内容なのではないかと思いました。
ピックアップしていきますが、是非原文も御覧ください。
「ブログを書くためにブログを書いていないか」
恐らくこのセンテンスが、このブログの最も大切なポイントです。
今とにかく「コンテンツ作って!」「でないと検索エンジンからのトラフィックも増えない!」「ソーシャルでの拡散をさせて、集客しないと!」という焦りがいたるところで見られます。そしてその時最も多く使われるコンテンツ種別の一つが「ブログ記事」ではないかと思います。
ブログ記事は、画像や動画と比べれば比較的簡単に作り出すことができます。
しかし、そこに落とし穴があると氏は述べています。
それが「ブログを書くこと自体が目的化してしまうこと」です。
本来はどんな目的だった?常に頭の隅においておく
本来、コンテンツを作るときには何かマーケティング的な目的・目標があったはずです。
例えば氏は記事の中で
- ソートリーダーシップ(Thought LeaderShip」を取る
- 今取れていない新しいキーワードからの集客
- ロングテール集客
- ブランディング、ブランド認知
- 将来も価値がある資産となる、アルゴリズム変更に耐えうる集客の入り口
- 見込み客育成(Lead education)※TOFからBOFに連れて行く
をあげています。
※TOFU(Top Of Funnel)とBOFU(Bottom Of Funnel)についてはインバウンドマーケティングのこちらの記事をご覧ください。
▼1枚のインフォグラフィックで、インバウンドマーケティングを把握する
また、副次的にリンクが得られる、サイトのボリュームが増えるといったことも書かれています。
氏が述べるように、本来コンテンツは「何かを達成する手段として存在するもの」であって、コンテンツを作れば万事解決!ということではありませんよね。
このことは、言われるとそうだなと思うのだけれど
多分、このようなことは、言われると「それはそうだよね」と感じられるかもしれません。しかし実際にコンテンツを作っている段階では、往々にして忘れがちです。
なぜなら「コンテンツを作るのは大変だから」です。
Distilledでは、4,000文字のコンテンツを作るのにトータルで考えると”20Hours”くらいかけているとか。
私が書いているコンテンツが大体平均それくらいですが、決して長いものではないですよね。品質を保つためにDistilleはそれくらい時間をかけているとのことです。
これは決して、みんなそこまでやれということではなく、「コンテンツを作る労力は想像よりずっと大きい」ことは押さえておくべき、ということです。
一番大変なことを、達成すべき目的と思ってしまいがち
話は戻りますが、作ること自体が全体の工数の大半をしめてくると、どうしても人間「一番大変なこと」を「最も大事なこと(達成すべき目的)」と思ってしまいがちです。
なので、目的は常に確認しながら続けないといけません。実際、目的を忘れると成果は出ないので…。
目的を再認識した後、こんなデータも使ってみては
その前提で、ただブログ記事を書くだけではなくこんなデータも使ってみると、もっと本来の目的(リード育成や集客など)を行えるようになる、と氏は記事の中でピックアップしています。
具体的には
- ターゲットキーワードからの集客の際は、そのキーワードがどんなタイプのクエリなのか把握する。それはフレッシュネスが重要なクエリなのか?(日付が表示される記事が上位に並んでいるか)それとも、動画や画像が上位に出るクエリなのか?もしそうならそのクエリで集客するのは動画や画像のほうがいいかもしれない
- Facebookページのインサイトで、性別や年代などのデモグラを知る。
特に前者は結構大事だなと思います。
新たなキーワードを狙っていく場合、キーワードツールの数字や上位サイトのリンクプロファイル、取り組みの状況を調べることはあっても、クエリそのものまであまり気にしないかもしれません。
そのクエリで最も「集客できる」やり方を選ぶべきですよね。
後者も、いかにメッセージを伝えるかという意味で重要です。そう思うとFacebookページは必須なのかもしれません。(→私もあんまりインサイトは活用していませんでした、反省)
…
このようなことを考えていくと、もっと成果につながるコンテンツ作成ができるのです。一つでも取り入れられるものがあればぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。
また、元記事もぜひご覧ください。
▼A Blog Is Not A Content Strategy | John Doherty
この記事がご参考になれば幸いです。