メールマーケティングにおいて、悩むことの1つが「送信時間」です。
送る時間帯によって、まず開封率、そしてメール内のリンクのクリック率が全然変わってきます。
「いつもより時間をかけて作成したメールが、時間帯を誤ったせいで全然効果が…」と思うと、ぞっとしますよね。
そこで今回は、
- 配信時間についての考え方
- 参考情報となるインフォグラフィックを1つご紹介
致します。
配信時間についてイメージを持って頂くのにいいのです。
目次
1.配信時間についての考え方
1.1.開封率が半分 = 購読者数が半分になった、と同じ
私の経験上、最悪なのはやはり働いている方々を対象にしたメールを金曜日の18時頃配信したとき。
予定がある人は、もう「来週でいいや」になります。
無い人でも「もう帰ろう、営業時間外だしメールを見なくていいや」という状況のようでした。
おかげで開封率は、いつも送っている時間の6割程度。土日も挟むので結局かなり悪い数字に落ち着きました。
開封率が半分になったとしたら、単純計算では購読者数が半分になったことと同じ。
かなり凹みました。
1.2.どの時間がベストなのかは、ターゲットによる
ではどの時間がベストかというと、これはターゲットによります。
- 会社から見るだけのビジネスユーザがターゲットなら、18時以降はほとんど見られません
- 会社以外でも見るビジネスマン向けなら、会社で見る人が見る時間帯に加えて、スマートフォンや家のPCで見てくれるので意外と22時くらいから少し盛り上がってきます。
- 主婦層が絡んでくると、お昼前くらいの家事が一息ついた時間帯や、夜のテレビタイムあたりに携帯からのアクセスが増えます。また、メールの場合は携帯に直接受信している場合がほとんどですので、あまり眠たい時間などに送ると、嫌がられます
などなど、一概には言えません。
商材にも寄りますよね。夜に買いたくなる物と日中買いたくなる物。
買う時間帯のちょっと前に送るといいですね。日用品なら、買い物に行く時間の1時間前とか。
※ちなみに私は朝の7時頃か、夕方の15時頃をねらうことが多いです。
前者は、メール自体が少なくて埋もれないこと。後者は昼休み明けの忙しさが一息ついた頃だからです。
1.3.ターゲットに「いつ来たらすぐ読みそう?」と聞くか、テストを繰り返す
では、いつがベストなのかを知るにはどうしたらいいのか。
それはやはり「直接聞いてしまうこと」です。
そういう関係性を持てるお客さんを作っているなら、その人に聞いてしまうといいですね。
また、それが難しければ、
- 配信リスト全体を5つくらいに分けて別送してテストをしたり、
- あるいは色々な時間帯で配信してみる
ことが、王道ですが大事です。
上のどちらを取るかというと、配信リストの大きさにも寄りますが、リストを分けて別々の時間帯に配信する方法をまずはおすすめします。なぜなら、タイトルや日付など、他の影響しそうな外部要因を極力排除できるからです。
特に、タイトルは大きいですので…
1.4.大前提は「開封率」「リンククリック率」を計測できること
昔メールマガジンか記事でも書いたかも知れませんが、もうHTMLメールで良いと思っています(ガラケー向きはまた別として)
開封率とクリック率が測定できないと、なかなか改善サイクルは回せません。また、WEBメールの普及とスマートフォンの普及でHTMLメールを見る環境はかなり整ってきています。
プレーンテキストのメールだと、メールのリンクのクリック数を計測するのが精一杯です。
もちろん、ターゲットが使っているメールクライアントなどのリサーチは必要です。
しかし、よほどでなければ、私は開封率を取ることを優先した方がいいと思います。なぜなら、私が仕事の中で1度では無く何度か、
大量のリストを持っているが、実はその95%が不達か未開封の「死にリスト」だった
ということを現実に目の当たりにしているから
です。これを把握しているのとしていないのとでは、大きく戦略そのものが変わってきますよね。
「リストの維持」はとても大事です。
2.参考になるインフォグラフィックを1つ
MarketingProfsの方に、メールマーケティングに関するインフォグラフィックがありました。
元記事はこちら。
この中には、例えば「開封されたメールのうち23.63%は1時間以内に開かれている」などの情報がたくさんありますので、ご紹介します。
北米と日本で、文化的にいろいろ違う部分はあると思いますが、全体としての傾向は変わらないと思いますので、ご紹介です。
2.1.要点を先に
縦に長いので、先に要点を箇条書きにしていきます。
- 配信後1時間以内に開封している人が、23.63%
- 配信後1時間〜2時間以内に開封している人が、9.52%
- 配信後2時間〜3時間以内に開封している人が、6.33%
- 配信後3時間〜4時間以内に開封している人が、4.8%
配信後1時間、ないし2時間以内が多くを占めます。
ということは、例えばお昼のランチタイムに間に合わせたい!なら最低2時間前には送らないといけないですね。
- しかし、人々がその時間何をしているかは考えなければならない、例えば夜の5時に送ったら
- 5時には帰り道の車の中で渋滞にはまっているかもしれない
- 6時には家でピザを注文してるかもしれない
- 7時には子供をお風呂に入れているかもしれない
- 8時にようやくメールチェックを家のPCからするかもしれない
これも大事ですね。想像することとそれを確かめることも。
また、1日の中でのメール受信数の流れについても書かれています。
- 深夜〜朝の6時までに、全体の5.9%のメールがメールボックスに届く
- 朝の6時~昼の12時に、全体の38.7%のメールがメールボックスに届く
- 昼の12時~夜の6時に、全体の25.8%のメールがメールボックスに届く
- 夜の6時~深夜12時までに、全体の29.8%のメールがメールボックスに届く
- 最もメールの中のリンクをクリックしてもらいやすい時間は「8時、9時、15時、20時」
- 最もメールを開封してもらいやすい時間は「8時、9時、15時、16時」
- 世界中に読者がいる場合は時差を考慮すること!
という結果が出ています。
もちろんこれは、業種業態ターゲットによって変わってきます。この数字は恐らくB2Bを前提とした数字です。B2Cはまた違います。とは言え、このように「開封率」と「クリック率」を意識して配信時間を考えていくことは、とても大切なこと。
今まで意識しないで「メールを書き上げたとき」を配信時間としていたなら、時間を変えてトライしてみてはいかがでしょうか。
また、配信予約機能がついていて、開封率とクリック率の測定ができる配信ツールの利用をお勧め致します。
2.2.インフォグラフィックはこちら
引用は元記事からお願い致します。
この記事が、みなさんのメールマーケティングのご参考になれば幸いです。
Photo by epSos.de
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