「SEOmoz」というサイトがあります。SEO・SEMに関わる方はどこかで聞いたことがあるかもしれません。
目次
SEOmozとは?
英語圏のInternetMarketing界隈において、信頼されている大きなサイトの1つです。2010年の「The Best SEO Tool Suite」「Best SEO Community」(Search Engine Journal主催)に選ばれるようなサイトです。
中の人としては、セミナなどでよくスピーカーとして出演するRand Fishkin氏が有名かもしれません。
最近ではインプレスのWeb担当者Forumで記事が日本語訳で紹介されています。(→ 該当ページ)
SEOmozが提供しているものは大きく3つありまして
- SEO/SEMに役立つツール群
- SEO/SEM関連の最新情報、チュートリアル
- SEO/SEM関連フォーラムや求人などその他色々
です。
ここが今とても注目を浴びています。
なぜなら、SEOの競合調査に必要な情報を、検索エンジンが今までの様に提供してくれなくなったためです。
そこで、検索エンジンではないが競合調査に必要な情報を自ら収集して提供していたサービスが注目を浴びています。
その1つであり最大手がSEOmozです。
なぜ調査ができなくなったのか
競合調査ができなくなった経緯について。それは
- Yahoo!JapanがGoogleを検索エンジンのパートナーとして採用した結果、検索エンジンのポリシーがGoogleに寄るようになった
- Googleは、あるサイトについて、そのサイトの情報はそのサイトの管理者だけが知っていればいいと考えている。言い換えれば、“そのサイトにどこからどれだけのバックリンクがあるかどうかなどの、サイトに関わる情報”は、そのサイトの管理者だけが知ることができればいいと考えている。その結果、「linkコマンド」や「Yahoo!SiteExplorer」は使えなくなった。
- 米国Yahoo!はGoogleとではなくBingと提携した。その関係で「linkコマンドはBingと同じ結果を返すように」「米国YahooSiteExplorerは、APIは2011年末で停止、WEB上からは2012年いっぱいで閉鎖予定」となった
- Bingのlinkコマンドは、正確な値を返さないため、事実上使えない
という流れです。
その結果として、自社サイト以外の情報を得ることが事実上難しくなりました。
SEOにおいて、特に重要なバックリンクについての調査もできなくなりました。
今は、例えばこのサイトでも「Google化対応被リンク競合チェックツールα版 」などを作って対応していますが、米国Yahoo!SiteExplorerが使えなくなれば、また考え直さなければいけません。
他サイトの調査ができない=競合調査ができない
他のサイトの競合調査ができないということは、ある市場に参入すべきかどうかの判断指標が1つ失われたということです。それも大きな指標が。
市場調査については、キーワードツールが使えますので、これをメインに市場規模などをうかがい知ることができます。
しかし、実際そのキーワードという「市場」で、どれくらいの競合がひしめいているのか、どれくらい強いのかということは、競合の調査ができなくなることでかなり分かりづらくなりました。
例えば今までは、そのキーワードでのトップサイトがどこからリンクされているかで、必要なリンク数が大ざっぱに把握できましたし、また、リンク元のサイトでの紹介の仕方から戦略や戦術を読み取ることができました。
また、キーマンであったりキラーになるポイントを見つけることもできました。
これからは検索エンジンではなく、サードパーティ的なサービスを利用する必要がある。
これからはもう検索エンジンからの情報は期待できないと考えるべきです。もし出るようになったらラッキー、くらいの感覚がいいかと思います。
とは言え、市場におけるコンペティターの調査はできることならしたいですよね。
そんな時に頼りになってくるのが、検索エンジンではないが、検索エンジンマーケティングに必要な情報を日々収集しているサービスです。
そういったサービスはいくつかありますが、最も信頼を置かれ、利用者が多い(私の主観ですが)のが「SEOmoz」
▼SEO Software. Simplified. | SEOmoz
これからはこういったサービスへの乗り換えが必須になりますね。
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