もはやSEO的にはGoogleAnalyticsよりこっちを見る回数のほうが多いのではないかという「ウェブマスターツール」。これについて、嬉しいアップデートがあるかもしれません。
Search Engine LandのDanny Sullivan氏が記事にしています。
内容としては
「ウェブマスターツールの「上位のクエリ」が、今は90日分しかさかのぼって見られないが、それを1年分見られるようにするかもしれない」
と、Googleの中の人が言った、とのことです。
▼Google To Extend “Top Search Queries” Data In Webmaster Tools From 90 Days To One Year
http://searchengineland.com/google-extend-top-search-queries-171310
いつ頃導入されるのか、そしてそもそも本当に変わるのかは分かりません(あくまで “We plan” なので)、ただそうなればとてもありがたいですね。
目次
ウェブマスターツールを使っていない方は、まず、今すぐ。
ウェブマスターツールはこの「上位のクエリ」にかぎらずとても有用です。
まだ見たことがない、あるいは「ウェブマスターツールなんて登録していない」という方は、まず今すぐ設定をすることをお勧めいたします。他では得られないデータが手に入ります。
- Googleのクローラが認識している「スニペットの問題」
- マニュアルペナルティが掛かっているかの有無
- 構造化データの状況
- Googleのクローラが認識している「バックリンク」※全てではない模様
- Googleにどのくらいページがインデックスされているか
などなど、Googleアナリティクスとは全く違う情報が手に入ります。
例えば以下は、Googleにインデックスされているページの状況です。サイトはうちのサービスサイト「http://www.roundup-consulting.jp/」です。
コンテンツのテコ入れを開始した5月中旬から、一気にインデックス数が上がっているのが分かります。
キャプチャではわかりませんが、
- もともとは20ページくらいしかインデックスされていなかった
- 頑張って増やしまくり、今は472ページがインデックされている
自分たちが作っているコンテンツがきちんと「Googleに認識されているか」を正確に知るにはウェブマスターツールを使うのが一番です。
…と、こういった「便利な」機能が詰まっているのがウェブマスターツールです。
「検索トラフィック」→「検索クエリ」→「上位のクエリ」をどう使うか
今回の「上位のクエリ」ですが、どんなデータかというと
- どんなキーワードの検索結果にあなたのサイトが表示されているか
- そして、実際に検索結果の中でどれくらいクリックされているか(CTR)
が分かります。
これにより
- そもそも検索エンジン上で、ターゲット顧客に対して「露出」できているのか。ファインダビリティは高いのかどうか
- その上で、クリックしたくなるようなスニペットになっているのかドウか
などを推測することができます。これはとても大事です。上位表示すればOKというわけではないので。
集客して、なんぼです。
…
このデータは、もはやウェブマスターツールからしか取ることが出来ない。
困ったことにこのデータはもはやウェブマスターツールからしか取ることが出来ません。
昔は、具体的にはSSL検索がまだなく、検索キーワードの(not provide)がなかった時代は、GoogleAnalyticsとキーワードツールの合わせ技で、なんとかなっていました。
また、GRCのところのSWCなどでもウォッチができました。
しかし今は違います。Googleで検索してきた人が、どんなキーワードで検索してきたかは分かりません。
…
そんな、ある種えげつない状況ではありますが、ウェブマスターツールからしか取ることができない、というのが「今」です。
このデータの参照期間が90日から1年に!
そしてこの「上位のクエリ」の参照期間が一気に4倍近くなる「かもしれない」というのが今回の内容です。特に、新規のお客様の場合、過去を追いたくなります。どんな変遷を遂げてきたのかを知ることで、集客のいとぐちを見つけることができるからです。
リスティング広告のヒントになるデータも4倍になるということです。大変有難いことです。
…
いつ実装されるのか、そしていつ変わるのかも具体的には明らかになっていないようですが、ぜひとも早期にご対応いただきたいです。
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