様々な所でレポートや事象が上がっておりますが、Googleの検索結果にある「検索ツール」の中から、地域を変更する地域情報選択の部分が消えました。
これによって、地域ターゲティングなどをしている場合のGoogleの検索結果を手元でエミュレートすることはできなくなりました。
しかしこれはマーケターとしては手痛いことでは有りますが、恐らくユーザーにとっては、大半の人が気づかないレベルの問題だと思われます。今後もユーザーが使わないものは、急に使えなくなるという前提で、いろいろな仕組みを組み立てる必要がありそうです。
Search Engine Land の記事によると、12月1日から様々な国で、地域設定の項目が消えたという声が上がっているようです。
▶Google Drops Change Location Search Filter From Search Results :
http://searchengineland.com/google-drops-change-location-search-filter-from-search-results-237247
私も検索してみましたが、確かにでてきません。
USやUKなどでは既に報告が上がっており、私の手元のシンガポールロケーションなどのマシンでも同様に検索ツールから消えています。
従いまして、ワールドワイドだと思われます。
日本だとこうなっています。以前は右端に地域設定の項目がありましたね。変な地域を指していたものですが…。
急に消えることは常に考えておくべき
ただこれは、仕方ないのかなと思います。なぜなら
- 一般的なユーザーは使っていない(弊社のユーザーテストサービスの中でも使っている事例を見たことがない)
- Googleとしては何も考えずに使っても、求める検索結果が出ることを目指している
からです。Googleとしてもそろそろ消してもいいんじゃないというほどに、諸所の判定レベルが上がってきているのです。
そして、実際使われていないと思うんですねマーケター以外には。だとすれば消されても仕方ないかな、と。
ただ、できればGoogleSearchConsoleなどで機能を提供して欲しかったなという思いはあります。
Yahoo!SSL化にともなって、Yahoo!からSearchConsoleの検索アナリティクス的なものが提供されなかった時にも感じましたが、ウェブマスター向けには情報開示しても良かったのではないかと感じます。
この機能自体は、きちんと思ったような商圏の中でのみ露出ができているかと言った使い方を始めとして、有用でした。
マーケティングというか商売というのは
「必要な物を、それを必要としている人に結びつける」ことだと思っています。
だとすると、ある程度の購買者側の情報がないと、正解にたどり着くまでのスパンが非常に大きくなってしまいます。
そして、その期間というのはきっと購買者にとっては無駄な時間です。
#もちろん、妙な使い方をする人もいるわけですが…。
…
さておき、簡単にエミュレーションすることはできなくなってしまいました。
とは言え、検索位置を変更することは、様々な方法で可能ですので、手間が増えるだけといえばそうかもしれません。
依存した商売の仕組みはリスクも高い
Googleに限らず、検索ツールに限らず、特に無料のものは急にサービス仕様や、最悪サービス停止があるかもしれないことは、この世界では常に頭の片隅においておくべきことです。
何かに依存した商売をしていたら怖い、んですよね。
どんな状況でも売っていける、そもそものウェブに対する活用力がないと、安定した商売にはならないものです。
Webにしても検索エンジンにしても、ビジネスを継続していくためのツールだと再認識する。そして、急な変化があった時も、根本から考えて別の手段に切り替えられるようにしておくことが重要です。
検索ツールから地域設定が無くなったことでビジネスに大きなダメージを受けることは無いと思いますが、だからこそ、これをきっかけに、何かに依存しすぎない仕組みを組み立てることをおすすめします。
この記事がご参考になれば幸いです。
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