
Bingの話題です。シェアの関係でBingなんて対応する意味があるの?と思われがちですが、MSの検索エンジンとしてきちんと改良が続けられています。
今回は、スパム的ドメインに対して、bingがどう対応しているのか?についての記事をご紹介します。
「bingがいったいどうやって、いかにも怪しいドメインについて、それが本当にスパム的なものなのかどうかを調べているのか?」という内容です。
ブラックハットな手法を使うサイトは、新規ドメインの場合、そのキーワードをドメイン名に入れる事が多いです。例えばPayDayLoan(金利の高い即日ローン)のサイトなら「http://loan.payday.paydayloanspaydayloansusa.com」など。
こういったものを「URLキーワードスタッフィングスパム(URL Keyword Stuffing Spam)」とBingは呼んでいます。
この例は明らかに怪しいのですが、とは言えドメイン名にキーワードが入っているものを一律怪しいと認定するわけにはいきません。なぜなら、あるテーマに沿ってきちんと運営しているサイトがドメイン名の中に、そのテーマに関するキーワードを複数入れること自体は自然なことだからです。
では、どうやって、そのあたりを判断しているのかについてのアナウンスがBingからありました。bingもさながらGoogleも似たようなことをしているんじゃないかと思いますので、参考知識としておさえておくと良いのです。「検索エンジンに勘違いされないため」に。
真面目に作っているのに、スパム判定されたら悲しいですよね。
元記事はこちら、公式ブログからです。
URL Keyword Stuffing Spam Filtering | Webmaster Blog : http://blogs.bing.com/webmaster/2014/09/09/url-keyword-stuffing-spam-filtering
URLキーワードスタッフィングとは?
Mozが昨年発表したランキング要因を見ると、ドメインの中にキーワードが含まれているかどうかはそれほど、大きな要因とはされていません。
2013 Search Engine Ranking Factors Survey & Correlation Data – Moz
http://moz.com/search-ranking-factors
ただ、過去遡ると重要だと言われていた時期もあり、ドメインにキーワードを入れ込むケースは今でも根強く残っています。
なので例えば、これは元記事からの引用ですが
- キーワードが多数含まれているホスト名をたくさん使う: http://account.free.online.savings.samedaypaydayloansusa.com
- ホスト名やドメイン名にキーワードを繰り返し使う: http://loan.payday.paydayloanspaydayloansusa.com
- キーワードの組み合わせで構成されているホスト名でのサイトがたくさんある
- http://contososhoeswomen.shoesonsale.com/
- http://bestwomensrunningsneakers.shoesonsale.com/
- http://discountrunningapparelforwomen.shoesonsale.com/
- 似たようなドメイン名を使う(これはキーワードスタッフィングとは違うがスパムとして)
- 例: http://nytime.com(ミススペル → http://nytimes.com), http://ebey.com (ミススペル → http://ebay.com)
こういったものが、まだまだあります。日本の場合日本語ドメインが使いづらいので、それほどでもありませんが…。
bingはどのようなシグナルを使ってスパムかどうかを判断しているか?
繰り返しになりますが、ちゃんと運営していてURLにキーワードが入ることは多々ありますし、それは問題無いと考えるのが良いと思います。
ドメイン名ではなくても、例えばブログの記事にキーワードが入ることは、よくあることです。カテゴリー名をURLに出すようにしていればなおさらです。
ではここをBingはどんなシグナルで判断しているかというと
- サイトのサイズ(規模感か?)
- ホストの数
- ホスト名とドメイン名の中の語数
- ホスト名とドメイン名に含まれる言葉がどれくらい共起語的か(ユニグラム・バイグラム)
- ホスト名群の中でのキーワードの出現頻度
- 特定のよくあるパターンにはまっているかどうか
- サイトのコンテンツ品質、ポピュラリティ
こういったものを使うとスパマーが、似たようなサイトを異なるURLで量産して公開し、検索結果に表示させることを防ごうとしているようです。
まとめ
ドメイン名に関しては、人に見せても怪しまれないような名前かつ、ドメイン名を見て何となくそのサイトの内容がわかるようなものにしておくのがちょうどいいのではと思います。
キーワードをたくさん入れれば上位表示されるわけでもありません。
基本的にはドメイン名は長く使うものですし後で変更するとダメージが有りますので、長い目で見た時に柔軟性のあるものにしておいたほうがいいです。
同じドメイン名で、キーワードを意識した複数サイトを作っていこうという方は、この辺り気をつけておいたほうが良いのではと思います。
photo by David Locke1
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