7日から米国シアトルで始まったSMX Advanced Seattle 2011。毎回のごとく盛況のようです。
すでにたくさんのLiveBloggingが記事となってアップされています。
いくつか取り上げていきたいなと思っていますがまだ全然目を通せていません。
そこでまずは、MattCutts氏とDanny Sullivan氏の“You & A”カンバセーションの記事をご紹介します。
ネタ元は、SearchEngineLandの記事です…Danny Sullivan氏にとってはオフィシャル記事ですかね(^_^;
▼SMX Advanced Liveblog: ‘You & A’ Keynote With Google’s Matt Cutts
気になる部分をピックアップしていきたいと思います。
目次
発言ピックアップ
今の時期ですので基本的にパンダ・アップデートの話題だらけです。
1.Pandaのアルゴリズムは日々修正されている
MattCutts氏曰く、Pandaのアルゴリズムは日々修正されているそうです。
ただ、アルゴリズムの変更はスパム対策チームが主幹としてやっているのではなく、 SearchQualityチームが行っているとのこと。
※SearchQualityチームとは、検索エンジンの精度向上がミッションのチームです。
Webmaster Centralブログはこのチームが運営しています
あくまで、Pandaアップデートは「検索品質アップ」が主目的であって、内容の薄いページにペナルティを与えるために行っているわけではない、ということですね。
「Pandaアップデートで”ペナルティ”を受けることはない」という以前のMattCutts氏の発言は、筋が通っています。
2.Pandaアップデートはもう一段階あるかもしれない
ぼかされた形での発言なので何とも言えませんが、以下の様なやりとりがあったようです。
DS: Where are we now? Panda 2, Panda 2.1 … are we at Panda 2.2?
MC: There’s another change coming soon. I don’t know when we’ll launch fully internationally, not just in English.
DannySullivan氏が、
「(アルゴリズムのアップデートを繰り返しているというなら)今のPandaはバージョンいくつなの?2?2.1?それとも…2.2?」
と投げたところ、MattCutts氏は
「また他の変化が遠からずある。ただ、それが英語圏だけでなく、全世界ふくめていつリリースされるかは分からない」
と返しています。日本含めた全世界にPandaアップデートが適用されるのがいつか分からないという発言と考えるのは、少々不自然に思います。
もしかしたら、現状のPanda後の状況を見て、何か大きなシグナルの変更か追加が控えているのかもしれません。
ちなみに、後の方の発言で「second version of Panda」と言っているので、Pandaはその途中でアルゴリズムが大きく一回変わっているようです。
3.Pandaに関して、手動での例外措置などは行っていない
MattCutts氏曰く、手動でのPanda例外措置などは行っていないとのことです。
以前の「ホワイトリストはないと言っていたのに実はあった」という話もあるので、今回もある可能性は否定できませんが、今のところ公式にはNoとのことです。
4.ユーザビリティはパンダ・アップデートには関係ない
観客からの質問ですが、ユーザビリティは指標として考えられているか?という質問に対してMattCutts氏曰く
「パンダ・アップデートには関係ない。ただ、ユーザビリティの高いコンテンツは人に好まれるから、やるのはとてもいいんじゃないだろうか」
パンダからの脱出事例で、「読み込み速度を改善する」という策が結構多く行われていたので、気になっていたのですが、明示的ではないですが、あまり関係ないかもしれません。
詳細:【実例】パンダアップデートで順位が下がってしまった時の対処法:
国内・海外情報から見える『企業のWEB活用法』:ITmedia オルタナティブ・ブログ
Googleが、そのブログの作者を示すAuthorタグをサポートしたそうです。
書式は以下のようなものです。
<a rel=”author” href=”../authors/mattcutts”>Matt Cutts</a>
主に、複数のサイトの関連性を見つけるのに使いたいようで、焦って導入する物でもなさそうです。しかし、どうやってこの情報が正しいと判断するんでしょうか…。スパムサイトに嫌がらせで自分の名前をマークアップされたら嫌ですね(^_^;)
詳細不明ですが「author rank」というものの存在についてDannySullivan氏が言及しています。MattCutts氏も否定していません。これはどう転んでいくのでしょうか。
PostRankの買収などにより、ソーシャルの部分をどんどんと強化しているGoogleなので、その一環として活用するのですが、新しいシグナル(指標)として、「author rank」というキーワードは要チェックかと思います。
6.Googleプラスワン(+1)はランキングに影響を与えない(ただ、非常に高いレベルでのトラスト判定の材料とはなる)
MattCutts氏曰く、Googleプラスワンやユーザのブロッキングによって、ランキングに影響を与えることはないそうです。
ただ、GoogleAnalyticsにプラスワンというメトリクスは加えるので、ユーザがどういう風にあなたのサイトを見ているか、解析はできるようにするとのこと。(実際に解析できるようになっている場合もあるようです)
7..gov や .eduなどのTLDなら、リンクの評価が高いわけではない
一般に、一部の国家機関や教育機関しか取れないドメインからのバックリンクは評価が高いと言われていますが、それはあくまでそういうドメインは、質の高いサイトからのリンクを集めていることが多いから、自然とそうなっているだけで、GoogleとしてはTLDの種類だけで判断しているわけではないそうです。
とは言え、トラストの源泉はそういったサイトが多いでしょうから、結果として似たようなものかもしれません。
終わりに
と、読み下しながら気になる点をピックアップしました。
Pandaのアルゴリズム変更の件や、AuthorRankなど、気になるポイントがたくさん転がっていたセッションだったようです。
いやはや、現地で見られるようになりたいものです…。
また、原文も是非ご覧下さい。
▼SMX Advanced Liveblog: ‘You & A’ Keynote With Google’s Matt Cutts
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