nielsen社による、ショッピングにおいてスマートフォンとタブレットが「どれくらい」「どの様に」使われていたか?という調査記事をご紹介します。
あくまで米国の話ですが、スマートフォンとタブレットユーザ全体の79%が、ショッピングに使ったことがあるそうです。
少し前に書いた、Google謹製のモバイル戦略ガイドブック「The Mobile PlayBook」とも辻褄があった内容でしたのと、スマートフォンユーザとタブレットユーザの違いが出ている面白い内容でしたので、ご紹介します。
調査記事はこちらです。
▼How US Smartphone and Tablet Owners Use Their Devices for Shopping | Nielsen Wire
目次
実際のデータ
グラフはこちら(元記事からの転載です)です。79%が使ったことがあるそうですが、その利用の仕方が気になるところですね。グラフの下にその辺りを書いていきます。
スマートフォンやタブレットオーナーに対して、それをショッピングに利用したことがあるか?と訪ね、その中で「79%」が使ったことがあると答えたそうです。
「スマートフォンユーザ」はどんな用途で使ったことがあるのか?
グラフは一緒くたになっているので、まずはスマートフォンからです。
- 73%:最寄りの店舗を検索する
- 62%:他の店との価格比較
- 57%:商品の詳細を調べる
- 45%:買った人のレビューを読む
- 42%:買い物リストとして使う
- 36%:モバイルクーポンを使うために
- 29%:スマートフォンからそのまま購入するために
- 27%:支払いをするために
- 23%:ソーシャルメディアで「買ったよ!」と言うために
- 11%:買ったもののレビューを書くために
「タブレットユーザ」はどんな用途で使ったことがあるのか?
- 66%:商品の詳細を調べる
- 56%:買った人のレビューを読む
- 52%:他の店との価格比較
- 42%:タブレットからそのまま購入するために
- 42%:最寄りの店舗を検索する
- 28%:支払いをするために
- 25%:ソーシャルメディアで「買ったよ!」と言うために
- 22%:買ったもののレビューを書くために
- 16%:買い物リストとして使う
- 11%:モバイルクーポンを使うために
2つのデバイスの差から見えるもの
この結果を見ていると、スマートフォンとタブレットは似ているようでやはりぜんぜん違うなと感じます。
恐らく最も違うと思われるのが、使っている場所であり、それにより求めている情報がかなり変わっているようです。
少なくとも、スマートフォンとタブレットを一緒くたにして扱うのは、あまり好ましくありません。どちらかというとタブレットはPCに近いのです。
- 店舗検索をする人がスマートフォンでは圧倒的に多いが、タブレットはそれほどでもない。つまり、どちらかというと出先ではなく家の中で使っているのでは
- デバイスからそのまま購入することがタブレットは多い。やはりPCと同様にタブレットから通販サイトなどを見てそのまま買っているのでは
- ショッピングリストにはタブレットは使われない(それはそうでしょうね…)
- 商品情報の検索やレビューを探す人がタブレットでは多い
このデータからの推測でしか無いのですが、やはり
タブレットは家の中で使い、スマートフォンは家の外で使うもの
なのだなと。
スマートフォン向けに、スマートフォンユーザがほしい情報を前に出したサイトを作るべきである、ということをGoogleは「The Mobile PlayBook」で述べています。
しかし、このMobilePlayBookも別途タブレットのページを分けています。別物だということですね。
タブレット端末にはその前提のページを
なので、タブレット向けに、スマートフォンと同様の、外で持ち歩く的なページを出すとむしろコンバージョンが悪化する可能性が高そうです。
利用シーンを想定して、どんなコンテンツをどのように出していくのかは、特に中高年むけの市場を狙っている方は、考え始めてみてはいかがでしょうか。