SEOMozのツールがよく分かっていなかったのでメモです(^-^;
今回はLinkScapeについて。
「Open Site Explorer」で使われているバックエンドシステムのことですね。
基本的には、このツールにURLを入れて、これから検索エンジンで順位を上げていくためにはどこを強化していかなければいけないのか、
- リンク数がそもそも少ないのか
- それともリンクの質が低い物が多いので、もっと大手サイトからのリンクを集めないといけないのか
適切ではないアンカーテキストでたくさんリンクを張られてしまっているのか
といったような策を打っていくための診断ツールです。
他のサイトとの比較もできますので、競合との比較にもとても便利です。特に、リンク元をDomain AuthorityやPage Authorityに基づいて並記してくれるページは、リバースエンジニアリング的なことを行う際にとても便利です。
例えば比較するとこんな感じの画面になります。
やりかたによっては、競合ではなくても、あるキーワードで上位表示されているサイト同士や、上位表示されているサイトと、そこまででもない(20位ですとか)サイトを比較して、このキーワードで上位表示するためには、リンクの面ではどの辺りに登録すると効果が高いか、などの調査にも使えるかと思います。
そんなツールをうまく使っていくためにも、個別の用語などについて追っかけてみましたので、もし役に立てばと思い公開します。
目次
Linkscapeとは?
SEOmoz | Linkscape ― Unparalleled Link Intelligence
SEOMozは「Linkscape」 という仕組みで、一般的な検索エンジンと同様にホームページの情報を仕入れている(一般公開されていない検索エンジンのようなイメージ)
インデックス状況
Linkscapeは2,009年の10月にローンチして、その少し後で以下のようなインデックス状況であった。(引用元はこちら)
- Root Domains: 57,422,144 (57 million)
- Subdomains: 215,675,235 (215 million)
- URLs: 40,596,773,936 (40.5 billion)
- Links: 456,939,586,207 (456 billion; if we also include pages that 301, that number climbs to 461 billion)
- Link Attributes:
- No-follow link, internal: 6,965,314,198 (1.51% of total)
- No-follow links, external: 2,765,319,261 (0.60% of total)
- No-follow links, total: 9,730,633,459 (2.11% of total)
- 301’ing URLs: 384,092,425 (0.08% of total)
- 302’ing URLs: 2,721,705,173 (0.59% of total)
- URLs employing ‘rel=canonical’: 52,148,989 (0.01% of total)
これは現在2,010年の8月では
- 41,362,566,619 (41 Billion) Pages
- 366,305,174 (366 Million) Subdomains
- 96,445,118 (96 Million) Root Domains
- 409,355,797,533 (409 Billion) Links
- 5.1% of URLs contain rel=canonical – the highest yet!
- 3.1% of URLs contain a meta noindex directive
- 2.06% of all links are rel=nofollow
- 57% of rel=nofollow links are internal (pointing to pages on the same domain)
- 43% of rel=nofollow links are external (pointing to pages on different domains)
- 84.9% of all links are internal (linking to pages on the same root domain)
- 87.5% of all links point to pages on shared c-block of IP addresses
となっている(引用元はこちら)
面白い数字を比較するとこちら
2009年10月 | 2010年8月 | |
ページ数 | 406億 | 413億 |
ルートドメイン | 5742万 | 9644万 |
サブドメイン | 2億1567万 | 3億6630万 |
リンクアンカー | 4569億 | 4093億 |
canonical設定率 | 0.01% | 5.1% |
全体のページ数はそれほど変わっていないけれど、ルートドメインやサブドメインの補足率が上がっている。
ホームページ自体はどんどん増えているが、ゴミサイトがかなり増えていて、それをあえてインデックスから外しているのではないかと思う。
canonicalの普及率は上々。
ASP型(SaaS型)のツールが対応していけば自然と上がっていくかと思われる。
インデックスの取り方
インデックスの取り方も、特定の”Trusted”なサイトからリンクをたどっていくという、Googleと似たような方法を使っている。
指標として「Domain Authority」「Page Authority」「MozRank」「MozTrust」という指標がある。
出力しているさまざまな指標について
Domain Authority(DA) と Page Authority(PA)
Domain Anthority と Page Authority という指標について。
この指標は、以下のものを総合して出しているようです。
- Googleなどのサーチエンジンの検索結果と、その中でのサイトの実際の順位
- LinkScapeによるサイト間のリンク情報とページ内部の情報
対数尺度なので、上に行けば行くほど点数を上げるのは大変。100点満点。
PageRankはあくまでそのページの指標しか出してくれず、ドメイン全体の価値は示してくれないので、Domain Authorityはその意味で有用。
また、速い頻度でバックのデータベースを更新している。
ただ、GoogleなどのSERPから類推して、相関関係をできるだけ1に近づけるようにチューニングしているため、突然自分のサイトの数字が大きく変わってしまうことがある。
そのために、結構批判もある(例えば、8月のアップデート時:SEOmoz | Linkscape’s August Update: New Domain Authority Numbers, Partners and More)が、そもそもこの前提の上を踏まえて、例えばクライアントへの定期報告の値などとして使うことはやめるべきであると思われる。
MozRank
GoogleのPageRankと同様の物だが、更新が速い。(この場合のPageRankはToolBarPageRankのことと思われる)
数字の基準も多少違い、標準的なホームページはmozRankが3くらいになるはずとのこと。10段階評価
MozTrust
これは、Trustedなサイト、例えば政府筋や大学などのサイトから、どれくらいリンクが張られているか、またはその距離による指標。これは直接のリンク以外は評価されないわけではなく、例えば、Trustedなサイト → あるサイト → あなたのサイト、という構造でもポイントが付く。
終わりに
と、シンプルなまとめになりましたが、今後はこれをどう生かしてサイトを改善するかという所を記事にしていこうと思います。
この動画も参考になるかと思います。SEOmoz | Whiteboard Friday – Domain Authority & Page Authority Metrics
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