先日、当サイトのアプリをリリースしました。単純な情報アプリです。
ただ、モバイルがどんどん主流になっていく今、自前できちんとアプリをリリースし、そのプロモーションを体感することは大切だと思ってリリースしました。
自分で色々やってみると分かることもあります。
ということで、今回のような内容も、何か伝わるものがあるかなと思って、ゆるいですが時々書いていこうかと思っています。
アプリの世界は独特で、マーケティングの仕方はいわゆるWEBの世界とはかなり違いました。知らないことばかりで、戸惑うやらワクワクするやらです。
「アプリ 広告」などで検索をすると、大体が無料アプリでの収益化などの記事や情報です。マネタイズの所にやはりニーズがあるようです。
とは言え、当サイトのアプリの目的は、ホームページへの集客チャネルを増やすことなので、広告もなしで無料で提供しており、なかなか情報としてはマッチしていない状況です。
と、困ったことに全くの素人状態です、せいぜい2年前、App Store Optimization(アップストア最適化)について調べたくらいです。あの頃とはきっと状況も大きく違うでしょうね…。
ちなみにこんなアプリです。
目次
プロモーションの方法の大枠の種類
まず、現状で当たりをつけているものとして、プロモーションとしては大枠として以下の様なものがありそうです
- App Storeでの上位表示(ASOテクニックはここの話)
- アプリ専門のDSP/SSPを活用した、有料広告
- AdwordsのClick-To-Download広告
- Facebookのアプリケーション広告
- レビューサイトの活用(2とセットの場合も)
- サイトでの告知とプロモーション
1.App Storeでの上位表示
これがよく「AppStore Optimization(アップストア最適化)」と呼ばれるものが活躍する領域です。
iOSしか私は分かりませんが、iTunesStoreへの登録申請の際に以下のものが必要になります。
- 表示名(iPhoneなど端末での表示名)※ASOに関係
- アプリ名(iTunesStoreでの表示名)※ASOに関係
- キーワード(これは表には出ない情報で、登録時にそのアプリと関連するキーワードを指定できます。全角半角問わず100文字以内)※ASOに関係
- CopyRight情報
- アプリの説明(Description)※書き放題?
- カテゴリ(2つ)※ASOに関係
- 細かいもろもろ(サポートサイトやプライバシーポリシーのページ設定など)
- アイコン
- スクリーンショット
このうち、アップストアでの上位表示に関わってくるのが「※ASOに関係」と記載したものです。
登録情報以外には「ダウンロード数」「レビューのレーティング(★いくつか)」が関わってきます。
それ以外は直接関係ない模様です。
…
ちなみにうちの場合は、初期バージョンは以下のように設定しました。Googleスプレッドシートをそのまま一般公開しますので、よろしければご覧ください。
→アプリ申請関連ドキュメント :
https://docs.google.com/spreadsheet/ccc?key=0AmUXQoXxQMpMdC1RV3RXaHpBaG5pTFg4ZmJLbEJuRXc#gid=0
表示名が地味に悩ましい
地味に悩ましかったのが「端末への表示名」です。
なぜなら、等幅ではなくプロモーショナルフォントなので、単純に「半角◯文字」と決められないからです。
また、表示名を変えるにはアプリ事体のバージョンアップが必要で審査に時間がかかります。ミスするとデカイです。TestFlightで様子を見ながらやればいいのですが、それなりに面倒です。
例えば以下の画像をご覧ください。
「…」となって、アプリ名が切れているものがいくつかあります。具体的には
- QandA サイト(フォルダですが)※半角換算11文字
- WordPress ※半角換算9文字
です。半角9文字でダメなのか!と思って他を見ると「Flipboard」は9文字でもOK、このページにはありませんが「iMemGraph」も9文字でOK。
果ては「Google Maps」は空白入れて10文字でもOKです。「MindMeister」は11文字ですが見きれていませんでした。
※修正:
WordPressは一旦起動したら、省略が治っていました。iOS7との何かがあったのかもしれません。
ただ「WORDPRESS」と、全部大文字にすると、WORDPRE…となってしまいます。
どうも、大文字のアルファベットと、2バイト文字は幅をとるようで、半角11文字に押さえても、省略が発生してしまうことがあるようです。
名前を付ける場合は、一度「フォルダ」でいろいろ試してみることをオススメします。条件は同じはずなので。
名前が端末上で省略表記されるのはかなり痛手です。
iTunesStore上の「名前」は、ASOで大事だけれど
ここは、ASOで大事なところだそうです。
ただ、かなり目立ちますよね。ということで自然な日本語でないとマズイのではと思います。正直もっときれいな日本語にスべきだったと後悔しております。キーワードを意識し過ぎました。
とは言え、この個別のアプリのページに来た時にアクセス者がどこに注目するかというと、いくつか身内サンプリングをした所
- アプリの画像
- 値段
- 説明文
- スクリーンショット
でした。
名前は、あまり気にしていませんでした。常識の範囲内なら、多少の不自然さは許されるかもしれません。
それ以外の項目は、これはASOの記事ではないので省略いたします。
以下のページなどがお勧めです。
- 開発者は要チェック!App StoreのASO(App Store Optimization)において注意するべき10個の項目 | gori.me
- ASO(App Store最適化)における検索順位アップ施策はどのくらい通用するのか?(準備編) | GrowingApp アプリマーケティングブログ
2.アプリ専門のDSP/SSPを活用した、有料広告
これはたくさんのサービスが有ります。どこに出稿できるかによって差があります。GMOやWingITなどが有名かもしれません。これらは結構アプリのレビューサイトとつながっていたりします。
あるいは大手のAppBankさんは、App Bank Networkという独自の仕組みを自前で持っていたりもします。
ただiTunesstoreのURLなどがあればいい場合と、広告成果を確認するためのSDKの組込みが必要な場合があるようです。
私も試しに幾つか初めてみました。この辺りは、後々気づいたことがあれば書いていければと思っています。
正直まだなんにも分かりません。どうなることでしょうか。
リワード広告は…
類似?のものに「リワード広告」があります。これは個人的には「何となく使いたくない」です。
よくあるお小遣い稼ぎ系のアプリなどとつながっていて、そちらでアプリが誰かにダウンロードされたら、その誰かは報酬を得る、アプリ開発者側はダウンロード数がプラス1される。「アプリをダウンロードすると10ptもらえる」みたいなものですね。
ダウンロード数が順位に大きく影響する今のAppStoreではこれはかなり順位アップに貢献するそうです。
ただ、どうでも、知り合いでお小遣い稼ぎアプリを使っている人がいて話を聞いたことがありますが、大概「ダウンロードしたら、すぐに消す」と…
もちろん、そんなことない場合もあるのかもしれませんが、明らかに「AppStoreでの上位表示狙いでお金を払っている」状態で、どうも性に合わないというのが正直なところです。
とは言え、マネタイズのためにDL数が必要な場合は、ROI考えてどんどん使っていくべきだろうなと思います。
こんなアプリですし。当面深いことは考えていませんが…↓
3.AdwordsのClick-To-Download広告
スマートフォンで検索した際に、アプリの広告が出ることがありますよね。あれです。
これも試していますが、まだなんとも報告できません。
まずはアプリからメルマガ登録あたりの遷移率が分かれば、それでCPAを出して計画を建てられそうなのですが、まだ始めたばかりなので、数字のめどが付きません。
ひとまずインプレッションとクリック率をまずは上げることを目指してやっています(今日から)
あまり巷に情報がないので、結構悩ましいです。ただ、すでにAdwordsのノウハウがある方は、スット入れるのではないかと。ランディングページなども考えなくていいので、慣れている方にはいいのかもしれませんね。
4.Facebookのアプリケーション広告
これも、おなじみかもしれません、例えば以下のように画像とインストールボタンが一緒に出てくる広告です。
クリックするとAppStoreにジャンプします。
自然と?iOS端末利用者などに限定されます。これは結構素直にできるかなと思ったのですが、意外と手こずっております。
通常のFacebook広告と違い、モバイルに限定されるので、無闇にターゲットの属性を絞り込みすぎると全然インプレッションが発生しません。
また、Facebookページとの繋がりなど、ソーシャルグラフが活用できません、なので、イマイチ効率よい運用が現在出来ておりません…。見せたい人に見せられないで、よくわからない方々に見て頂いてスルーされている状況かと推測しています。うーん。
5.レビューサイトの活用(2とセットの場合も)
たくさんあるiOSアプリのレビューサイトに、レビューを依頼します。
依頼する形態は様々で、専用のフォームに入力するものから、メールできっちり依頼するパターンもあります。
2013年9月25日現在で2サイトにレビューを掲載して頂きました。
- WEB戦略情報(WEBマーケティング・ウェブ担当者・ウェブ解析士情報まとめ) | アプリ | AppLibrary
- WEB戦略情報ラウンドナップがApplivに掲載されました。サイトでの告知とプロモーション
レビューを書いて頂けるかは、まったくもって相手サイトの方次第なので、依頼を出した後は願うばかりです。
こんな感じで書いていただき、とてもハッピーです…。
AppLibraryさま
中略しております。
Applivさま
みなさまへ
もしダウンロードして便利に使っているよ!という方がいらっしゃいましたら、ぜひAppStoreのレビューか、あるいはブログでご紹介を…ブログでしたら、アプリの記事からリンクでご紹介させていただきます。
…
先ほどの2件をはじめ、レビューは基本「無料」で書いて頂いています。本当にこちらからインセンティブなどはありません(少なくともうちは)とてもありがたいことです。
6.サイトでの告知とプロモーション
この記事もある意味プロモーションなのかもしれませんが…。
すでに大きなオウンドメディアをお持ちでしたら、効果的ですね。onClickイベントなどでクリック数を記録すれば、効果測定も簡単です。
実際のダウンロード数は、iTunes(Apple)の管理画面でしか見ることは出来ないので、そこは悩ましいです。
なんせ2日くらい経たないと反映されないので…。
終わりに
そんなこんなで、いろいろな事を行っております。
なんでそもそもアプリを作ったかというと、好奇心…ではなく、やはり目論見はあります。
モバイルファーストということで、情報の入口はスマートフォンになっています。そしてスマートフォンで最もメインとなる「入り口」はやっぱりアプリだと思うんです。
WEBでもいいかもしれませんが、どうにもブックマークなどが使いづらいので、よく使うサイトならあるほどアプリがいいのではないかと。キビキビ動きますし。
これでアクセスアップすれば、そこから私の場合は後ろのフローが動いていきます。
一度作ればそれほどメンテの必要なアプリではないので、うまく回すことができれば、十分ペイできる、他の提案でも使える手段になると踏んでいます。
三ヶ月〜半年くらいで「使える、こうすればいい」「使えない」の判断ができるようになればと思います。
また、興味深いことがあれば記事にしていきたいと思います(^_^
※アプリはこちら
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