ホームページ上のコンテンツは、最後まできっちり読んでもらえないから、飛び飛びに読んでもらってもいいようにする。そんなノウハウは以前からありました。
しかし、だからといってあきらめていいわけではありません。
そこで、今回は、コンテンツ作成側から見ると過酷な環境である「WEB上で」いかにして、最後まで読んでもらえるかということについて。海外サイト「We Blog Better」の記事を参照していきます。
結論から言えば「好奇心に火をつけ、疑問を先取りする」ことが精読率アップのポイントです。加えて「内容のメンテナンス」も大切なポイントです。
参照記事はこちら。「Blogging Tips to Make People Talk about Your Posts : http://weblogbetter.com/2013/07/04/blogging-tips-to-make-people-talk-about-your-posts/」
目次
以下の7点を押さえておく
以下の点を注目すべきと書かれています。
私もチクチク響く所がたくさんあります。当時は真似をしまくって覚えたのですが、今はまとまっていてありがたいというか…。羽生棋士の「知の高速道路」を思い出します。
- 「読み手が欲しい物を2〜3ワードで」とにかくキャッチーなタイトルで始めるべし
- 「相手の好奇心に火をつけろ」退屈で平凡な書き出しは、簡単に読み手をおさらばさせる。
- 「焦点がぶれて別の話になってしまうと最悪」最初に大きな「約束」をするのはいいが、途中で中だるみになったり、一貫性がなくなったり。
- 「読み手に浮かぶであろう疑問点を、先回りしてどんどん答えていくこと」大事なのは「最後の最後まで読ませて、そしてコメントを書いてもらえるレベル迄持っていくこと」
- 「情報量」4番を実現するためには、情報はどうしてもそれなりの量が必要になるはずだ。それに、量の少ないコンテンツはそれだけで「信頼感が無い」
- 「貴方のユニークな体験」が、情報の価値を高める
- 「“楽しく”読めるよう」にする。宗教の教典を読ませているのではないのだから…
ポイント抜粋
ここで大事なポイントだなと感じた点。それをまとめると以下です。
- 最期まで読ませる事を目指すべし
- 冒頭で「好奇心」に火をつける
- コンテンツの量は、信頼性に影響を与える
- 体験をアウトプットし、その体験を追体験してもらうことが大事(なのでは)
- 重くなく、軽やかに(教典はNG)
NGをコンテンツの例
経験上、あまり読んでもらえないNGコンテンツとして
- 書いてあることは「正しい」が「正しい」ことを伝えようとしかしていない(特に士業の方に多い)
- 煽るだけ煽って、最後別の話をしている
- 重く複雑なテーマを、そのまま複雑なまま説明している
などがあります。この辺り元記事とリンクする部分があるなと。
※前回のコンテンツ「意識ターゲティング」の図も御覧ください。
前回の記事「ホームページのコンテンツで重要なのは「中身」よりまず「目的」 」も合わせてご覧ください。
以下の図はわりと研修時にも使っている図です。
もう一つ大事なポイントとして「Stay up to Date」と書かれているが…
元記事には、もう一つ大事なポイントとして「一度書いた記事については、もらったコメントや時勢の変化に応じて、追記や修正を行うべきだ。それが「インタラクティブ」でもある。」と書かれています。
一度最期まで読んでくれなくても、また来てくれるように仕向けるということです。
そのために、ソーシャルボタンの設置とともに「Stay up To Date」しろ、情報を新しくメンテナンスしていけと書かれています。
しかし、記事を書けば書くほど、過去の記事は溜まっていくわけで、メンテナンスも大変です。どうしてもここは難しいところです。
この点については、少し話がずれますが私が同じ質問をもらったときの、オススメを書きたいと思います。
現実的にどう運用するか?記事を2種類に分ける
とは言え、全部を維持するのは大変です、そこでおすすめなのは
- フロー型記事(ニュース等)
- ストック型記事(保存版など)
を分けることです。
前者は「古い記事だから、今は違うかもしれません」などをシステム側で1年後には自動的に出るようにするですとか、そういった対応を行います。また、フロー型の記事だということを分かってもらいます。
そして後者のストック型記事は、きちんとメンテナンスしていきます。
余談になりますが、この「ストック型記事」がいわゆる「コンテンツ資産」です。フロー型は、寿命が短いため資産とはなりません。ニュース記事なんて最たるもので、せいぜい1週間くらいの命です。
DMとチラシと月刊誌、ムック、書籍の差みたいなものですね。
いかにフロー型をストック型コンテンツに変えていけるか
なので、いかにフロー型コンテンツをうまくストック型コンテンツに変えていけるかが大切です。
フロー型も、例えばニュースであっても
- 時系列順に並べて、資料としての価値を出す
- 同じようなカテゴリのニュース記事をまとめて、その中から得られた洞察をストック型記事にする。そしてその中からフロー型コンテンツにリンクして参照させる
などを行うと、ストック型になります。
新聞など寿命はせいぜい1日ですが、図書館でまとめて見られるようなっていれば、資料的価値がでてくるわけです。
ブログもそういった運用をしていくと、過去の記事をうまく資産にしていくことができるのです。
まとめ
と、話がすこしずれましたが、WEBコンテンツは確かに最後まで読まれづらいですが、読まれるように努力すべきです。
そのために、とにかく頭の部分で引きつけるのと、そしてその好奇心に対して先回りして回答をする、情報を出していくこと、そうやって最後までひっぱっていくことが大切です。
また、メンテナンスについては、私の経験上難しいケースも多いので、メンテナンスをする「ストック型記事」と「フロー型記事」を分けることをオススメ致します。
コンテンツ制作については「【保存版・虎の巻】戦略的WEBコンテンツ制作・作成ノウハウ(マーケティング術) :」もよろしければご覧ください(^_^