Googleの検索アルゴリズムはどんどんと進化しています。
そのため、SEO目的や自作自演などの明らかに不自然なバックリンクは、「無効」とされるか、あるいは悪質なら順位を下げるフィルタリングがされるようになってきました。ペンギンアップデートがその象徴ですね。
とは言え、まだ今までの手法が通じているシチュエーションが少なくない、それも確かです。
しかしGoogleの方向性を考えると、Googleの考え方に沿ったナチュラルな、自然なリンクを得ていく方向にシフトしていくことは、必須の路線変更だと考えるべきです。
そこで今回は、HubSpotから自然な、ナチュラルなリンクを集めるためのヒントとなる記事をご紹介します。
新しいリンクを得るためのブレインストーミングの種として、あるいはすぐにできる項目集として、活用して頂くといいのです。
元記事はこちらです。「ナチュラルリンクを得るための32の方法」ですね。
▼32 White Hat Ways to Build Inbound Links :
http://blog.hubspot.com/blog/tabid/6307/bid/32479/32-White-Hat-Ways-to-Build-Inbound-Links.aspx
目次
2.具体的な32の項目
ここから具体的に紹介されている32の項目をそのままご紹介します。
一部は「そんなの当たり前…」というものもありますが、ピンと来た物を拾っていくくらいの気持ちで見て頂くと、うれしいです。
2.1.ブログ上でできること
- ブログをこまめに品質を保って更新する
- RSSフィードを配信する、分かりやすい場所に配置する(※FeedBurnerお勧めです、ワンタッチで各種RSSリーダーと連携できますので)
- 自分のブログから他の人のブログにリンクを張る(※関係性を、リレーションを作るという感じでしょうか)
- 他のブログにゲストポストをする(※なかなか日本では浸透していませんが、提案してみてはいかがでしょうか。どこもコンテンツで困っています)
- 「便利なページのリスト」を作成する。(※必ずチェックすべき10のサイト、みたいなものですね)
- ニュースジャッキングをする(※最新のニュースをなるべく早くフォローして記事にして、Googleのフレッシュネスアルゴリズムを利用して上位表示し、アクセスを得るというイメージです)
2.2.ブログ上のコンテンツ関係でできること
- 今までで印象的だった実際の事例をもとにして、ケーススタディ(事例紹介)コンテンツを作る
- 調査を自ら行い、その結果をホワイトペーパー的に出す(ホワイトペーパーは“コンテンツ16手法”の1つにもなっています)
- 書籍のレビューを書く(※その書籍の著者、周りの方、出版系の方、などなど、繋がるチャンスがありますね)
- Webinarやセミナー、イベントに参加し、その感想やサマリーをコンテンツとして掲載する
- 無料ツールを作る(※うちでも昔無料競合調査ツールを作って出していましたが、結構アクセスありました)
- テンプレートを配布する。どんなものでもいい、役に立つ物、誰かがそれで楽をできる物であれ
2.3.デザインスキルがあればできること
- インフォグラフィックを作る(※ただしGoogleはインフォグラフィック中心のようなコンテンツについて評価を変えているという噂も)
- マンガ、表、グラフなどの、インフォグラフィック以外でのビジュアライズコンテンツを作る
- コンテンツ以外にもプレゼンテーションも用意し、SlideShareなどで公開する(※意外とSlideShare内からのアクセスがあります。ただ日本でSlideShareを使っている人がターゲット層になっていなければ、ホームページ上に設置することでリンクを集める方向ですね ※ちなみにSlideShareはこんな感じです→うちのです)
- ハウツーコンテンツを作る、誰かが真似したくなるコンテンツを作ってバイラルでの拡散をねらう
- 上記の、ちょっとジョークが入ったバージョン
2.4.PRスキルがあればできること
- 他社の面白い取り組みについてプレスリリースを書き、拡散する(※自社じゃないのがミソですね)
- 他の会社を巻き込んだ取り込みをやっているのなら「ジョイントプレスリリース」をうつ。
- 何か大きなサービスをリリースしたりしてメディアに取り上げてもらいたいときは、奉仕活動や支援活動を行って、マスコミの注意をひく
- インタビューを受ける(※するのも面白いですね)
- ”opposite editorial”つまり、社説などと反対の論評をする(※ディベート慣れてないと、人格攻撃になりそうでちょっと怖い)
2.5.リレーションシップ、関係性を作り上げる
- お互いにWin-Winな関係を作れるような企業とパートナー関係になる(※相互リンクをやたらにしろ、ということではなく、ビジネス的に見て自然な関係の会社とパートナーシップを結んで、自然にリンクを張り合おうという考え方が良いと思います。相互リンクをたくさんすることを、推奨しているわけでは無いと考えるべきかと思います)
- レビューをしてくれそうな人に、自社製品のレビューをしてくれないか頼む
- リアルの世界でのシリアのウェブマスターと交流を持つ(※これも、やたらに相互リンクという話ではないです)
- エゴサーチをして、自社について語ってくれている人にアプローチする。喧嘩をふっかけるのではなく。
2.6.ソーシャルツールを上手く使う
- ツイートされやすいように、ソーシャルボタンなどはちゃんと置いておく
- ソーシャルウィジェットはちゃんと置く
2.7.それ以外のこと
- イベントを主催したり、スピーカーになる
- 他の会社のケーススタディ、事例と自らがなり、その会社からのリンクを得る(これは逆転の発想ですね…)
- 他のホームページの管理者を手伝ってあげる、リンク切れを教えてあげたり。
- サービスの無料体験版を提供する
3.リンク構築に対する個人的な考え
非常にさまざまなアイディアがあり、ここからまた生まれる物もあるんじゃないかなと思いました。
バックリンクの構築、リンクビルディングは一歩間違えればまた「ナチュラル(自然)」ではないものになってしまいがちです。
例えば、知り合いのホームページからひたすら相互リンクさせてもらうこと、これはなんとなく「ナチュラル」に思います。関係性が現実世界で既にあるからです。
しかし、Googleはあなたのリアルの関係を把握し切れているわけではないので、Googleから見れば、知らない人同士が沢山リンクし合っているという「不自然」な状態と考えるべきです。
このあたりが、感覚として難しいところだなと思います。
3.1.こう考えるのはどうでしょうか
個人的に、自然か不自然かはこんな風に考えています
- Googleに見えている世界を想像する。ソーシャルグラフはGoogle+が中心で、ここにはこんな情報があることを知っていて、自分が何をやっているかこんな感じで知っている…など
- その前提で、リンクを結ぶことが自然な関係であるかどうか考える。もし、あるサイトとリンクを結ぶかどうかか悩んだら、それが「Googleの見ている世界」の中で自然かどうか考える
- OKだったら、リンクを結ぶないしアプローチする、アプローチを受ける。NGだったら、あきらめる、お断りする
Googleが把握していないことは沢山あります。
ネットを介さない友人関係なんて一番分かっていないはずです。ソーシャルでカバーするのにも限界があります。
これは私の想像かつ私の個人的な考え方ですが
- Googleは自分の世界をどんどん拡張して、いつかは現実世界とイコールそしてそれ以上になりたいのでは
- そうすると、自分の世界の中での関係性のみに注目した判断をするという方針はずっと変わらないのでは
- なら、「Googleの把握している世界」を前提にして、リンクビルディングなどを含めて、さまざまな策を打つのが、一番良いのでは
と思っています。
「Google帝国」だ!と考える方もいらっしゃるかと思います。
しかしマーケティングをやる人間としては、何はどうあれその中で成果を出していく、そのために何をするか考えて実行するということが大切ではと思っています。
…
と、ちょっと話がそれました。
今回の記事がリンク構築のアイディア出しの一助となれば幸いです。
[schema type=”review” url=”http://www.7korobi8oki.com/strategy/post-penguin-l…32tips-2131241/” name=”Googleが見ている世界は私たちの世界とは違う” description=”Googleの検索アルゴリズムは着実に進化。そのため、SEO目的や自作自演などの明らかに不自然なバックリンクは、「無効」とされるか、あるいは悪質なら順位を下げるフィルタリングがされるように。ペンギンアップデートがその象徴。その中でGoogleの考え方に沿ったナチュラルな、自然なリンクを得ていくことが重要に。そのための32のアイディア集。” author=”中山陽平” pubdate=”2011-10-25″ ]
Photo by Alyx Dellamonica
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