昨日22日公開されたGoogleの「This Week in Google 第199回」にて、MattCutts氏が「数時間以内に次のペンギン・アップデートを行う」と述べたことが話題になっています。
そして、MattCutts氏がTwitterとブログにて、全世界にロールアウトしたと発言しました。
ブログの発言についてはこの記事の最後で全訳を掲載しましたので、よろしければご覧ください。
New blog post:Penguin 2.0 rolled out today goo.gl/fb/U7llH
— Matt Cuttsさん (@mattcutts) 2013年5月23日
目次
ペンギン・アップデートの歴史
公式には以下の3つが行われていると言われ、今回が4回目です。(ナンバリングはSearchEngineLandが行なっているだけですが…MattCutts氏は2.0だとTweetしてますね)
- Penguin1:2012年4月24日(全クエリの英語では3.1%影響)
- Penguin2:2012年5月26日(0.1%以下のクエリに影響)単純なデータ更新
- Penguin3:2012年10月5日(クエリの0.3%に影響)単純なデータ更新
英語圏で〜というのは英語圏のクエリの中で何パーセントという意味なので、言語によって盈虚する割合は変わります。例えばペンギン1の時は、ドイツ語やアラビア語、中国語では3%、ポーランド語では5%だったとのこと。(そもそも導入されていない言語は別問題として)
今回はデータ更新ではなくアルゴリズム更新、なので変化が大きいはず
今回のペンギンアップデート4は、前回前々回のようなデータ更新ではなく、アルゴリズム更新なので変化が大きいと言われています。MattCutts氏もそう実際に述べています。
Matt Cutts氏のブログより
氏のブログにも記事が上がっています、シンプルですが…
▼Penguin 2.0 rolled out today : http://www.mattcutts.com/blog/penguin-2-0-rolled-out-today/
ペンギン・ウェブスパム・アップデートを(現地の)2013年5月22日にはじめ、無事完了した。一般的な使い方をしていれば、英語の場合、全体の2.3%程度のクエリが影響を受けていることに気づくだろう。
アップデートは世界中の他の言語でも実施され、既に完了した。ペンギン・アップデートの派には言語によって差がある。例えばウェブスパムが多い言語なら影響を受けるクエリはもっと多いことになる。
このアップデートはGoogleが行った4回目のものだ。しかし、アルゴリズムのアップデートとしては2回めだ。我々は、このアップデートによる変化を注視している。より多くの情報は前にアップした「What to expect in SEO in the coming months」を参照してくれ。
公式に、
- ローンチがワールドワイドで終わったこと
- 英語圏で言うと2.3%に影響が出るレベルだということ
- アルゴリズムアップデートだということ
が言及されていることになります。先ほどのSELの記事と齟齬も特にないですね。
「2.3%のクエリに影響」のことで、思ったより少ない?という印象もありますが、それだけあからさまなスパムが減ってきているということなのかもしれませんね。
続報や変化を報告した記事が待たれるところです。
※追記:SearchEngineLandの記事へのコメント(まだそれほど影響がない国も?)
Search Engine Land の記事のコメントをちょこちょこ見ていますが、まだ大きな変化がないというコメントも少なくありません。もちろん変化があったというコメントもあります。先日のドメインクラスタリングに寄る変更とごっちゃになっている場合もありそうなので、なんともですが、人によっては「ウチの国ではまだ」みたいなコメントもあるので、もしかしたら時間差があるの、かもしれませんね。
いくつかピックアップです。
- ハックリンクサイト(いわゆるバックリンクスパム的なサイト?)は生き残っているが、トラックバックスパムやブログスパムをやっていたところはダメになってる、ペンギン2.0によるより大きな変化を期待してる
- パンダアップデートの緩和措置とは、完全に独立したアップデートなのか?
- 既に変化が現れている、いくつかのビッグキーワードを見ただけでも、検索結果から消えたページがたくさんある
- 私の持っている15%のサイトに影響が出た
- オーストラリアではまだ特に起きてないような…