「コンテンツ・マーケティング」という言葉がありますね。
有益なコンテンツを書くことで、ブランディングやリンクを集め、見込み客の集客につなげるやり方です。
Googleを始めとする検索エンジンが進化して小手先の手段が通用しなくなったため、特に検索エンジンからの集客を行うためには実質不可欠な戦術となりました。
とはいえ、有用なコンテンツが簡単に作ることが出来れば苦労しないですよね。
じゃあ、書ける人材を採用するか…と考えるも、書ける人はある程度囲い込まれてしまっていますので、現実的には自社で何とか創りださなければいけません。
そんな時に助けとなるチェックリストが、CMI(Contents Marketing Institute)にありましたのでご紹介です。
「価値のあるコンテンツを作るチェックリスト」という記事です。
▼Creating Valuable Content: An Essential Checklist
早速記事の内容をご紹介していきます。
目次
「FRAUS」チェック項目は5つのグループに
良質なコンテンツを作るためのチェックリストは、大きく5つのグループにわかれています。
それがこれです。
- Findable(そのコンテンツを見つけることができるか?)
- Readable(そのコンテンツを読むことができるか?)
- Understandable(そのコンテンツを分かってもらうことはできるか?)
- Actionable(そのコンテンツを読んだ結果、何かをしようという気持ちになってもらえるか?)
- Shareable(ユーザがシェアできるようになっているか?)
それぞれの頭文字をとって「FRAUS(フラウス?)」なんて読んでもいいかもしれません。
※PDFをダウンロードできるので、実際にチェックリストとしてそばに置きたい方はこちらがおすすめです(英語)
チェックリストなので、言葉が簡潔です。意訳をしながら訳していきますね。
カッコの中は私のコメントです。
1.Findable(そのコンテンツを見つけることができるか?)
- H1タグはきちんと書かれているか(KWDが含まれているか)
- 少なくとも2つのH2タグはあるか(SEO的な意味ではなく、構造を考えて文章を書いているかという意味です)
- titleタグ、metaタグのdescription属性keyword属性はきちんと書いているか(keywords以外は、スニペットに出ますので、検索結果からの集客ではとても重要ですね)
- 他の有用な関連コンテンツにリンクしているか(サイト内で関連コンテンツはリンクさせあおうという意味、かもしれません。不明)
- ALTタグは適切に書かれているか(画像が見られない環境というのは今はあまり考えられませんが、画像検索などを考えると相変わらず重要です)
2.Readable(そのコンテンツを読むことができるか?)
- 逆ピラミッド型のライティングスタイルを取っているか(逆ピラミッド型の書き方というのは、まず一番大事で、かつ人目をひくものを書き、その後にその次に重要なバックグラウンド情報やなんやらをかいていくという書き方です。詳しく知りたい方は例えばALCのこの記事などご覧ください)
- 内容を塊にしているか(文章構造がきちんとしているか)
- 箇条書きを適切に使っているか
- 番号付きのリストを適切に使っているか
- スタイルガイドに従っているか(書き方を標準化しているか、という意味でしょうか。不明)
3.Understandable(そのコンテンツを理解してもらえるか?)
- 内容にあった表現形態を使っているか(文章、映像、その他もろもろ…)
- あなたが考えている読者像に合った形になっているか
- (広い意味での)コンテキスト、前後関係がおかしくないか
- 読む人見る人の読解力を尊重して、わかりやすく書いているか
- 例え語りつくされたような内容だとしてもそれを、今の人に理解してもらいやすいような、新しい視点から書いているか
4.Actionable(そのコンテンツを読んだ結果、何かをしようという気持ちになってもらえるか?)
- 読者は電話したくなるか?(※目的が電話の場合)
- コメントをつけてもらえるか?
- 他の人に教えてあげたくなるか?
- 関連コンテンツにリンクしているか?
- コンテンツを読んだあとに何をすべきかを、完結にまとめているか?
- 何かの気持ちを引き起こさせることができるか?
- 誰かに知らせる大義名分はもたせているか?
- シェアしませんか?と呼びかけるようなものはあるか(ソーシャルのボタンなどでしょうかね)
- 簡単にシェアできるか(同上)
- シェアされた情報にシェアした人が自分の情報を付加できるか
個人的に、忘れがちor大事だなと思うものを赤にしてあります。自分へのメッセージも兼ねて…。
チェックリストは所詮チェックリスト
記事は引き続きの内容がありますが、内容としては、チェックリストがあっても解決できない問題はあるので、それをきちんtと意思決定者が定期的にチェックするようにしましょう、といった運用面の話です。
チェックリストは万能ではありません。
きちんと運用されていなければ意味がありませんし、現場の状況を見て変更しなければいけないことも多々あるでしょう。また、チェックリストですべての判断を行えるわけではありません。
きちんとそれなりの決定権のある人がコミットしないと、チェックリストは形骸化し、
「チェックリストによって実現しようとしていたもの」ではなく
「チェックリストをクリアすること」に目的がすり変わってしまいます。
それでは、意味がないですよね。
終わりに
個人的に、とても優れたコンテンツマーケティングのチェックリストですので、ぜひ叩き台としてもそのまま使うにしても、利用していただきたいのですが、その際は先ほどの
目的が「チェックリストをクリアすること」にすり変わり
本来目指していた「チェックリストを通じて実現したかったもの」が忘れられてしまう
ことだけは、気をつけていただければと思う次第です。
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