メールで見込み客育成しましょう、みたいな話をすると「スパムと思われるんじゃないか」「今はメールなんか見てないでソーシャルとかLINEとか使ってるんじゃないのか」という声が、少なからず返って来たりします。
コミュニケーションの手段が変わってきているのは事実なのですが、とは言ってもじゃあメールマーケティングが死んでいるかというと、そんなことはなく、むしろ昔より効果を出しやすくなってるんじゃないかと思います。
もちろん大前提として「スパムと思われないメールを送る」ことが大切です。
しかし、何をやるとしても、相手に届かなくては意味がないですよね。
そこでキーになるのはやっぱり配信手段、サービスやツールの選定です。
「相手に届ける」時にどんなサービスを選んほうがいいのか?、についてつらつらと書いていきたいと思います。
目次
サービス選定と運用で気をつけたほうがいいポイント×3
その上で、システム選定と運用で気をつけたほうが良いポイントとしては
- スパマー御用達のサービスではないか
- 配信時にスパムと思われないような仕組みを持っているか
- 配信先リストの管理がきちんとできるか
この辺りが大事かなと思っています。
1.スパマー御用達のサービスではないか
具体的にどのサービスが御用達なのかといいうと、私自身いろいろなサービスを乗り継いできたわけではないので、よく分からなかったりします。また、同じような理由で特定のサービスを勧めることもできません。
それはさておき、メールマーケティングを考えるときには、配信ツールの選定はとても大切です。
そもそも目をつけられてる配信サーバというのはやっぱりあって、私もいくつか試しましたが、特定のサービスは全然到達しないなんていうことがありました。海外のツールは特に当たり外れが激しいです。
テスト運用のススメ
本格的に運用する前に、可能な範囲で利用者の傾向を調べて、そして実際にテスト運用をして見ることをおすすめします。
今私が使っているサービスはスパム判定されないかどうかチェックする機能があります。そういったものがあれば絶対に試してみた方がいいです。SpamAssassinに引っかかるなんていうとんでもない状態なこともありますので。
配信サービスは機能以前にここが一番重要です。
2.配信時にスパムと思われないような仕組みを持っているか
どんなツールやサービスでも、例えば@gmail.com宛に一気に10,000通など送信すれば、gmailからスパム判定される可能性は非常に高くなります(数値などはケース・バイ・ケース)
そもそもですが、メールマーケティングで行うような大量のメール配信は、
本来のメールのあり方からすれば「迷惑だ」
ということは大前提として押さえておかないといけないかなと思っています。
受け手側の視点に立つ
マーケティングをやっているとどうしても配信側の立ち位置から全てを見てしまいがちです。しかし必要なのは受け手側の視点です。そして、その延長としてのツールやサービス側の視点です。
分割配信をするか、ゆっくりと時間をかけて配信するかなど、きちんと対策がとれているのかは重要なポイントです。特にサーバインストール型の配信ツールなんかはこれ要注意です。
昔使っていたものを延々と使っている場合、そういう思想がない場合が多いんです。
サーバインストール型の場合は下手をすればそのサーバを借りている他の人全てに迷惑がかかる可能性があります。IP単位でブロックされてしまったりするので。
3.配信先リストの管理がきちんとできるか
配信先のリスト管理、これも大事です。運用ポリシーはちゃんと定めておく方がいいと思うんですね。
配信解除されない限り送り続ける…これはあまりオススメできません。
今は、メールボックスの容量が何GBもあります。なので、明確に配信解除するよりも
- 「フィルタリングして”あとで読む”フォルダに入れる」
- 「迷惑メール指定をして、迷惑メールフォルダに入れてしまう」
そういった方法の方が多く行われてしまっています。私自身も、配信解除が面倒だったら、Gmailの自動振り分け設定でアーカイブして適当なフォルダにいれてしまったりしています。
なので「事実上配信解除」みたいなものが実はたくさんリストには含まれているはずです。
事実上配信解除を放置すると
これを放置すると
- 面倒臭いという理由で迷惑メール指定されるリスクを抱える。結果GmailなりLivedoorメールなりYahoo!メールなりマルごとで迷惑メール扱いされてしまい、到達しなくなるリスクがある
- 配信解除と違い、配信コストがかかり続ける
- 正しくアクティブ率が測れないので、解析の測定結果にブレが大きくなる
こんなことが起きてきます。嫌ですよね。うん。
関連記事 → 「送信先リストの品質管理」を怠ると、見えないところで損失が起きる
こんな運用がいいのでは
なので例えばこんな運用の方が今の実態に合っているのではないかと
- 定期的に配信ツール側で「過去3回の配信で一度も開封されなかった人」を簡単にセグメントとして抽出
- そのセグメントは、通常の配信対象から外す
- ひと月に一度だけ、サマリーのメルマガやリマインドのメールを配信
- それでも反応が無ければ、断りを入れた上で配信対象から外す(反応なしリストに入れて、メールを送らない)
バックナンバーを蓄積だけしておきたい、などのニーズであえて受信だけしているアドレスもあるかもしれませんが、そこは「開封されない方にはお送りしません」というポリシーでいいと思います。
※なので私はもうHTMLメール大前提で良いと思います。開封率が測れないのは致命的です。ガラケーターゲットの場合を除き(関連記事→ メールマーケティングには、レスポンシブデザインが急務の可能性 – WEB戦略ポータル : )
相手に合わせた配信(満足度やもてなしを考えた配信)をする
今は、アクセス解析結果を元にウェブサイトの内容を切り替えることも簡単にできます。広告の内容も変えることできます。
昔良く「ウェブサイトははネット上の営業マン」なんていわれましたが、その営業マンは、誰に対しても同じ事しか言うことが出来ない「機械」でした。
しかし、さまざまな進化により、もっと相手に合わせた対応ができるようになっています。
それはメールでも同じです。特に海外のサービスはかなり進化しています。相手に合わせた対応をしていくべきです。
配信先リストが単一のままというのは好ましくない状態です。
薄い見込み客なのか、濃い見込み客なのか初回購入客なのかリピータなのか…お客さんの軸でセグメント分けして送っていった方がいいですよね。メールマーケをする場合はそんなことも考えて見ることをお勧めいたします。
それだけでリストからの売上が50%くらい増えたりしますので!
…
そんなこと言いながら適当な内容のメルマガを送ってるじゃないかと思われるかもしれませんが、一応こういった管理はしておりますので、内容については肩の力を抜いて読んでいただけるとありがたいです…
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