Googleの「Caffeine update」が話題です。
SEOに関わっていると、しかも生業としている人たちにとっては、WeatherReportでさえ、原油の価格と同じようにシビアな問題ですので、非常に気になるところです。
では実際これがどういうものなのかというと、どうもよく分からなかったので辿っていってみました。
ニュースでは
各所の記事によって表現が違うのですが、
▼グーグルの次世代検索技術「Caffeine」、検索結果に従来版と若干の違い – 毎日jp(毎日新聞)
▼米Google、検索の次世代インフラをテスト公開 検索スピード、信頼性など3点を改良:CodeZine
という形で、検索エンジンのバージョンアップと言う感じでのヘッドラインが多いです。
元を辿ると
元をたどっていくと、どうやらGoogleのクラウドを支えているファイルシステムのバージョンアップと言うのが、おおまかなところのようです。
GoogleのMatt Cuttsによれば「ちょっと誇張してるかもしれないけど、Googleでは半年たてばコードの半分は書き換えられてる」とのことなので、、ファイルシステムも例外じゃないということでしょうか。(参照:More info on the Caffeine Update)
検索インデックス数の増加や、インデックスされるまでの速度の向上、精密さなどの向上というのは、そのファイルシステム上で検索エンジンというアプリを動かすと、前よりパフォーマンスがいいです、といった文脈じゃないかと思います。
Google File System
そのファイルシステムは「Google File System」と呼ばれていて、今回のはいうなればそのVersion2。
Version1が抱えていたいろいろな修正を施したもののようです。詳しくは以下を。
▼Google File System II: Dawn of the Multiplying Master Nodes
http://www.theregister.co.uk/2009/08/12/google_file_system_part_deux/
とはいえもともとのGFSも、かなり凄いものの様です。以下のページに骨子と実際のGoogle開発者が書いた論文へのリンクがあります。
▼Google File System(GFS)技術メモ ― ありえるえりあ
http://dev.ariel-networks.com/column/tech/google_file_system/view
しかし、検索エンジンもGmailもGoogleReaderもYoutubeも、いろんなサービスをGoogleは自前のクラウドでまかなっていますが、そのことがなんだかんだ言って最大の強みですよね。
例えばGoogleReaderだけとか、個々の機能については他社が戦う余地などあると思いますが、これだけの種類のサービスを自前で安価に運用できる、そしてそれらを連携できると言う点を考えると、総体としてのGoogleというのは、恐ろしい存在だなと思う限りです。
恐ろしい汎用性とスケーラビリティ…。Googleはどこまで先を見て動いているのか。
それはそれとして、カフェインの上でGoogleの各種サービスがどう変わっていくのか、これからがとっても楽しみです(^-^
関連記事
▼Official Google Webmaster Central Blog: Help test some next-generation infrastructure
http://googlewebmastercentral.blogspot.com/2009/08/help-test-some-next-generation.html
▼グーグル、ウェブ検索の次世代アーキテクチャをテスト中 – builder by ZDNet Japan
http://builder.japan.zdnet.com/news/story/0,3800079086,20398207,00.htm
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