Google Search Plus Your World。前回記事で実際に触ってみた感想として、もっとも送客に繋がりそうなのは右側「People and Pages on Google+」の部分、通称”Google Plus Box”。だとすれば、ここに出すにはどんなことをしたらいいのでしょうか。
GooglePlusと合体した “Search Plus Your World“を実際に触ってみました。
予想以上のインパクトでした。ソーシャルと交わることで、本当に大きく検索結果の表示が変わります。
その中でも、キーワードによりますが、右側に出てくる「People and Pages on Google+」の部分が最も送客効果があるように感じました。
どうもそこは“Google Plus Box”と呼ばれるようです。
とすれば、そこに出すにはどうしたらいいのでしょうか。
その点に関して、参考になりそうな記事がありましたのでご紹介します。
#サマリースライド
サマリーをご覧になりたい方はこちらをどうぞ。スマートフォンだとフリックで移動できるようです。
目次
0.そもそも”Search Plus Your World”とは?
“Search Plus Your World“とは、
- Googleの「新しい」検索エンジン
- 具体的には、Google+(GooglePlus)のソーシャル情報と、通常検索が合体したようなもの
です。名前がファンタジックなので分かりづらいですが、検索エンジンの”進化”です。
一体どんなものなのかは、実際に私が触ってみた動画をご覧下さい。
#まだGoogle.comに米国からアクセスしないと使えません
→Search Plus Your Worldを触ってみた時のインプレッション記事はこちら
1.“Google Plus Box”について
これが”Google Plus Box”です。赤枠は私が囲ったもので実際にはありません。
今までAdwordsがここに並んでいたわけなので、単純に考えると、Google Plus Boxに載ることは、Adwordsの1位〜3位程度の誘目性(送客力)を無料で持てるとも言えます。
もちろんそこまで単純ではないと思いますが、場所としては一等地ですよね。
出せるものならぜひ出したいです。
※とは言え、GoogleとしてはAdwordsの効果も落としたくないはずなので、これからこの部分は相当いじってくると思います。見た目もアルゴリズムも
2.”Google Plus Box”に出すためには?
元記事はこちらです。
▼Google Plus Box Ranking Factors Report – Conversation Marketing
元記事の作者は
- SEOに詳しい人々に聞いて、意見を聞いた(元記事に30名前後の感謝リストが載っていますが、SEOmozのRandFishkin氏なども入っています)
- 実際にすでに表示されているアカウントの、「サークルのメンバー」「投稿された記事の数」「プラスワンされた数と記事の比率」「シェアされた数」など一般的な情報を集取
を行ったそうです。5週間にわたって。
その結果としての「表示されることに関係ある要素だろう」項目は以下です。
【Google Plus Box表示に使われる指標】
- 「投稿の数に対する”+1″の数」(1,000投稿に対してプラスワンが300なら、0.3)
- 「全ての投稿」から割り出された、「キーワードへの関連度」。
- 「プロフィール」ページの内容から割り出された、「キーワードへの関連度」。
- プロフィールページの「平均滞在時間」(※計測できないので推測とのこと)
- 投稿に対するコメントの数、「投稿1つあたりのコメントの数」
- サークルメンバーの「増加割合」。絶対数だけではない。(※計測できないので推測とのこと)
- プロフィールの「ページビュー数」(※計測できないので推測とのこと)
- 投稿に対する共有(シェア)の数、「投稿1つあたりの共有(シェア)」の数
- トータルリーチ(要は友達の友達)の数
- 「サークルに入れてもらっている数」
3.仮説立てた指標を検証して分かった5つの最重要点
さらに、これを深堀りしていくために「SEO」「Movies」「Music」で表示されているアカウントのそれぞれ上位60人について、先ほどの項目を調べたそうです。
具体的には、その60名について「最後の20投稿とプロフィールページ」を対象にYahoo’s content analysis APIなどを使いながら、調査されています。
すると
- 最後の72時間に全く投稿がないと、Plus One Boxから外れる
さまざまなキーワードでチェックしてみたが、どれも72時間投稿がないと、表示されなくなっていた。
「少なくとも72時間に1度は投稿していることが、必要条件」 - Google+ページのほうが有利
3000〜6000のメンバーがいるGoogle+でページのほうが、150万以上のサークルに入れられているアカウントより強かった。 - トータルリーチ(友達の友達までの数)
これが最も大事だそうです。本当に本当に本当に本当に大事だそうです( Really really really really really important.) - 質の良いコンテンツをたくさん投稿する
たとえ、それほどシェアやプラスワンが無くても、質の良いコンテンツを沢山投稿していれば、コンテンツ提供者として評価され、表示されやすいようです。 - 投稿ごとのプラスワンの数は重要。コメントやシェアの比ではない
- サークルに入っている人数は恐らく一番重要、そして
という5点が強く浮かび上がってきたそうです。
逆に、重要視されていない点としては
- コメントはプラスワンほどは重要視されていない
- シェアされている数はほとんど重要視されていない
- 投稿しているコンテンツの中身はそれほど重要じゃない
元記事の筆者もシェアが相関係数が低いという結果を見た際に驚いて、スクリプトを3回見なおしたそうです。ちょっと意外ですね。
※そもそもどのキーワードで評価されるか
こういった指標が大事だとして、じゃあその人がどのキーワードで評価されるのか?については、上位20名は全て当たり前にやっているので、分からないが、やはり
- プロフィールページの中身(入っているキーワード)
- その人をサークルに入れている人のプロフィールの中身
ではないか、とのことです。投稿しているコンテンツ内容との相関関係はほとんどなかったようです。
なので、好きに書けばいいんじゃないかな!(Totally meaningless. Write whatever you want. )
とのことでした。
4.それぞれの優先順位
前提として
- 最低限72時間以内に1つの投稿をしていて
- そのキーワードが自分のプロフィールページに入っている
として、以下の優先順位ではないかと述べられています
- トータルリーチ(友達の友達)
- サークルに入れてもらっている数
- 投稿を頻繁にしているか(フレッシュネス)
- 投稿の質と数
- 投稿あたりの+1の数
- シェアとコメントの数
及び、Googleページの方がアカウントより強い。
5.ではどういう流れでGoogle+をやっていけばいいのか
ここまでを前提とすると
- サークルに影響力のある人をどんどん入れていって
- 彼らの投稿を共有したり、コメントしてコミニュケーションを取りながら、認知してもらい、結果としてサークルに入れてもらう、トータルリーチを増やす
- 投稿を一日に数回はする。シェアされたり他の人にリンクされたりと、興味を持ってもらいやすい内容を投稿していくことが大事。
- キーワードについては、一般的すぎるものではなく、ある程度絞ったもの。ファッションではなくジーンズ、くらいまでは落としたほうがいい。
- スパムは絶対にだめですよ
という流れになるかと思います。
終わりに
共有がそれほど効果がないなど、意外な部分もありましたが総じて、納得の行く結果になっていたなと感じました。
Google+は、他のSNSと連携できるクライアントソフトがまだないなど、取り組みには不便な環境ではありますが、ざっくりとこの特徴と要点を頭に置いていいただいた上で、Google+上での関係構築を図っていくのがいいのではないかと思います。
しかし、兎にも角にもコンテンツを作っていくということが大事なので、やはりコンテンツマーケティングの力が非常に大事なんだなぁと思う次第です(コンテンツマーケティング戦略については専門サイトをご覧下さい)
Google+も、日本でも本気を出してやっていくということなので、早め早めの対応が必要かもしれませんね。
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