Googleが発表した、2011年12月に行った改善ポイントが発表されています。
昨年末のGoogleの方向性がどうだったのか、そしてこれからの仮説を考えるための材料にいかがでしょうか。
トピックス
興味深いなと思ったトピックスとしては、2011年は
- 画像検索の機能強化やスパム対策を多く行なっていた
- 言語が違うことによる開発工数は結構大きそう、トピックスに上げるくらいには
- 作成日時やドキュメントが作られた場所など、パーソナライズにつながる改善が散見される
- オートコンプリート、関連クエリについてインフラ強化が行われた
(情報の分類と関連性周りを2012年強化していくか?)
です。
早々に発表され物議を醸している「Personal Results」「Profiles in Searc」「People and Page」が表していますが、どんどんと検索結果はパーソナライズされていく流れが、この結果からも感じられます。
Googleの元記事はこちら
▼30 search quality highlights (with codenames!): December – InsideSearch http://insidesearch.blogspot.com/2012/01/30-search-quality-highlights-with.html
では、具体的な30項目を早速ご紹介していきます。
具体的な30項目
【ランキング関係】
- 画像検索においてその画像がおいてあるページの質も考慮するようにした。
画像検索でのアクセスユーザの動きを見ていると、画像そのものもさながら、それを置いてあるページ自体の質も見るようになった#同じ画像を沢山のサイトが引用して置いていたら、
#質の高いサイトにあるものが上に行くということですね
#オリジナリティの問題もあるので、難しい所ではあります - 画像検索スパムをよりたくさん見つけられるようにした
アルゴリズムを拡張してスパムを見つけられるようにし、排除できるようにした。#画像検索スパムってこういうのですかね。
#どうやら他所から画像を大量コピーしてきて、画像検索に載せ、
#トラフィックを得るという手段のようです。
【検索結果】
- サイトリンクをより適切なものにした
リンクをピックアップするアルゴリズムを変更して、より質の高いサイトリンクを提供できるようにした。(また、地域などパーソナライズにも対応?) - そのWEBページが潜在的にどこの国や地域で見せたいのか、についての判断の正確性を上げた
例えば日本で検索した際に、日本語のコンテンツないし日本で英語で書かれているコンテンツがきちんと上位に出やすいようにするということ - よりリッチなスニペット
そのサイトやページがショッピングサイトなのかレシピなのかレビューサイト7日などの判断をより正確に行えるようになった。それにより、より分かりやすい検索結果ページになったはず。 - 作成日時をより正確に判断できるようになった
これによって、ドキュメントが作られた正確な日付を表示できるようになった
- Googleインスタンスを日本語圏でもきちんと扱えるようにした
途中で変換する可能性のある2バイト文字であっても、Googleインスタンスが問題なく動くようにした。
#色々問題あったんですね気づかなかった - 関連クエリの品質を向上させた
- プラスワンボタンを、Hoverした時だけしっかり表示させるようにした
- ベトナム語での入力補完の質を向上させた
- 画像の大きさも画像検索での順位指標に加えた。
その結果、大きいイメージの方が上位表示しやすくなったはず - ヘブライ語の同義語について改善した
- UK、ドイツ、フランスでもSSLででの検索を提供開始した
- モバイルでの閲覧速度をより速くした(リダイレクトをなるべく少なくなるようにした)
【ウェブマスター向け】
- 本来は404を出すべきであっても404を返さないサーバでも、内容から推測して404だと判断したときは、404だと解釈するようにした(ソフト404)
【バックエンド】
- オートコンプリートを強化するためにバックエンドのインフラをよりよいものにした
- 関連クエリのデータセットをよりよいものに改善した
- セーフサーチの品質向上を行った
【アンサー】
- NFLとアメリカ大学野球のライブリザルトを見られるようにした
- 歌詞検索を強化した
- 地域でのイベントを表示するようにした(?)
まとめ
ひとつひとつのプロジェクト進行が早いですね。
内部の管理の仕組みや進め方はどうなってるんでしょうか。
それはそれとして改めてみると、これからGoogleがマルチメディア+パーソナライズに進んでいく方向性が見えてきているように思います。
文章だけでは無く画像、動画、スライドなどを駆使したコンテンツマーケティングと、パーソナライズが浸透しきった未来でも通用する、価値のあるコンテンツ作りを今のうちにきちんと押さえておかないと、パンダアップデートの波に押しつぶされそうですね。
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