先月30日に、MattCutts氏がビデオで「Advertorials」という動画をアップしています。
内容としては、
- 広告にはnofollowを付与するなど、PageRankを渡さないようにしてくれ、
- 見ているユーザを混乱させないためにも「広告」や「記事広告」などを明確に(obvious)記載するようにしてほしい
といった、特に目新しいものがない内容ではありました。
しかしこの時期に動画をアップしたという所に、今後のGoogleの意識の方向性が感じられるかなと思った次第です。
実際の動画
動画はこちらです。公式にアップされています。
動画の主旨
主旨としては先程も書きましたように、
- 広告にはnofollowを付与するなど、PageRankを渡さないようにしてくれ、
- 見ているユーザを混乱させないためにも「広告」や「記事広告」などを明確に(obvious)記載するようにしてほしい
という点と、これらの判別にGoogleは苦労している。本来は記事というものはそのエディトリアルな価値に対して評価されるべきで、それが金銭の授受によるものであってはいけない。といった内容です。
先月にイギリスの有名なフラワーショップ「Interflora」が記事広告で大量のリンクを集めランキングアップしたことで、一気にインデックスから削除されるペナルティを受けたことで、この分野に関する関心は高まっています。以下は「Interflora SEO Penalty Analysis 2013 – Martin MacDonald 」に掲載されていた、InterfloraのSEO Visibilityです。
一気に下落しており、実際サイト名で検索してもでてきません(今は出ています)。
InterFloraがどんなことをしたのかというと、シンプルに言うと記事広告でリンクを集めていました。詳細は鈴木さんのブログが非常に詳しいです → Interfloraがペナルティを受ける原因になったAdvertorial(アドバトリアル)とは? | 海外SEO情報ブログ
このように気になる分野なのですが
ユーザーとしても、思ったような内容ではなかった模様で、コメントにも色々書かれています。
- どういう基準で判断するのか?(誤って判断されるのが怖い)
- Adsenseはどう思うのか?
- 報酬を貰わないで書かれる記事があるというのか?(※ちょっと論点が違うように思いますが)
- ゲストブロギングはどうなのか?リンクをすることを対価に無償でコンテンを提供してもらうことも「Paid」なのか?
たしかに気になるところですが、想像ですがGoogleはこの辺りまだいろいろ悩んでいるのだと思っています。
なぜこんな話をしたのか
推測です。
ペンギンやパンダ、特にペンギン・アップデートが行われるようになってから「過剰SEO」言ってしまえば「質の悪いバックリンクサイト」が未来を失いました。
結果「コンテンツ」を作ってSEOを進めていこうという流れになっています。それ自体は素晴らしいことです。
しかしそこでストレートに「質の良いコンテンツを作って、エバーグリーンな資産を気づいていこう」と考えるのではなく、
- GoogleがNGを出さない程度のコンテンツをなるべくたくさん、素早く作る方法を探求、実施
- 金銭によってコンテンツを買い集める
といった流れが、見逃せないレベルであるのだろうなと思います。
そこに釘を差し、そして力を入れていくよという現れなのです。
Googleとしても、今までガッツリとスパム的な行為をしていた人々が素直にホワイトハットに移行するとは考えていないはずです。だとしたら、次に動いていく先を見越して対策を打っていくはずです。
そしてその次に動いていく先が「Paid Content」なのかなと思っています。
今われわれがすべきこと
質の悪いバックリンクサイトの判断と、PaidLinkかそうじゃないかの判断を比較すると、はるかに後者のほうが難しいと思われます。かなり繊細な戦いになっていくのではないかと思っています。
従いまして今のうちに
- 抵触しそうなものが無いか洗い出して、対処しておく
- 何かあった時にすぐ対応できるように、リンク構造を把握しておく
- 記事広告と誤認されるような部分への依存度を下げていく
などを行なっておくと、リスクヘッジとしていいのです。
今後どういう風にGoogleが動いていくのか分かりませんので、要注意のトピックスの一つだなと思いアンテナを張っている次第です。