通常検索(オーガニック検索)においても、Adwordsにおいても悩ましいものの1つが「サイトリンク」です。
そもそもオーガニック検索においてはサイトリンクを「出せるかどうか」そして「それをどう制御するか」が悩ましいわけですが、それはさておきそもそも、どんなものを出したらいいの?というのは悩ましいなと思っています。
オーガニック検索の場合は、出ていなければ悩むこともないのですが、PPCの場合、設定すれば出せてしまいますので、管理画面の前でうなっている方も比較して多いのではと思います(むしろ出さないほうがいいのでは?でもCTRを考えると…などなど)
王道が有るかというより、いかに相手のインサイトを探れるかにかかっているのかなと思います。
そこで今回は、SearchEnginePeopleの記事から、サイトリンクのアイディアをご紹介します。ヒントとしてご活用下さい。
前提:サイトリンクとは?
サイトリンクについてですが、以下のようなものです。
オーガニック検索の場合
オーガニックの場合は、ある程度そのキーワードでの第一人者にならないと出現しません。
また、その内容もGoogleが決めていて、ほとんど制御出来ません。
特定の項目をサイトリンクに出しづらくすることはWebMasterToolからできますが、永久ではなく有効期限があります。そもそものサイトの構造などを見なおして、根本的に解決してねというGoogleの考えです。
基本的に「重要だと思うページ」を出してくる傾向にあるので、これは完全に経験論ですがマークアップをうまくつかうと、結構優先順位を変えることができるようです(それでもこのサイトのサイトリンクはかなりよくない状況なのですが…)
ウェブマスターツールでの設定方法や詳細はホワイトハットSEOさんの記事が詳しいです。おすすめです。
▼検索結果にサイトリンクを出す方法とウェブマスターツールでの設定方法 | SEOのホワイトハットジャパン :
PPC(AdWordsの場合)
これは「Google Apps」での検索結果に出てくるものです。
Adwrodsの場合はオプションからほぼほぼ自由に決めることができます。表示領域が上記のGoogleのように大きく広がりますのでクリック率(CTR)の向上が見込めます。
その反面、ちゃんと考えてサイトリンクを設定しないと、全然コンバージョンにつながらないクリックばっかり増えるなんていうことにも、やっぱりなってしまいます。
どんなサイトリンクがいいのか?
SearchEnginePeopleにこんな記事がありました。
▼18 Ways To Use Paid Search Sitelinks | Search Engine People | Toronto
サイトリンクについて18のアイディアがまとめられています。試行錯誤のベースとしていいなぁと思いましたので、ご紹介します。
今回はその中からピックアップして11のアイディアをご紹介します。
- CallToAction
何らかのアクションを促すワードです。リンク先はそのアクションを実際に起こすページですね。表示文言としては例えば、私のサイトリンクなら「無料メールマガジンの購読」Googleの例で言えば「無料試用のスタート」などです。 - 特定のカテゴリーへのショートカット
そのキーワードにおいて、メインのランディングページ以外にもショートカットという選択肢を作りたい場合です。 ターゲットのニーズがばらけていて、導線を絞り切れない場合などに使うかなと。 - 電話番号
緊急性の高いビジネスの場合は、とりあえず問い合わせたい!という方のために電話番号を出しておくのも重要です。とは言え対応時間外に電話をかけられても困る!ということもあるかもしれません。そこは新しいエンハンスドキャンペーンの出番ですね。時間帯で制御できます。 - セールのお知らせ
今すぐ興味のなかった人も、セールを行なっていることが分かれば、今すぐ客に変わってくれるかもしれません。季節もののセールなどにも使えそうですね - 関連製品、別プランの提示
メインでアピールしているのはフルサービスだが、セミサービスにする代わりにもっと安いプランも選択肢として提示出来る場合は、それを出すのも効果的かもしれません。 - スタッフのピックアップ
特定の製品についての広告ではなく、例えば通販サイト全体への集客を目的としているなら、いかに相手の気を引くかは重要なポイントです。その時、先ほどのようなセール情報を載せるのもいいですが、それ以外にもできることはあるはず。例えば「スタッフのおすすめ」「売れ筋ランキング」なども有効です。AppStoreなどのやり方も参考になるかもしれません。 - 企業のニュースやPR
その企業に対するオーソリティや信頼感アップに繋がるニュースがあれば、それを出すのも効果的かもしれません。広告文の中に「信頼の実績1,000社突破」とあるより、サイトリンクの1つが「1,000社のお客様からの声」などというものを載せて、そのリンク先にしっかりとコンテンツを作り、そこから本来誘導したいページに持って行くという、インスタントリードナーチャリングもいいかもしれません。 - ソーシャルメディアのアカウント
なかなか難しい部分あるかなと思いますが、活用法としては興味深いです。Facebookページヘの誘導などでしょうか。 - お問合せページへの誘導
Adwordsをクリックする人は何も「薄い見込み客」や「潜在客」ばかりではありません。すでに御社のサイトを訪れていて、やっぱり気になって再度検索している場合も多いです。そんな時に「お問合せやご質問はこちら」というサイトリンクがあれば、機会損失を減らせるかもしれません。 - 信頼性を上げる情報、あるいは返金保証など
これは、クリックしてもらうと言うよりは、目立たせることに意義があるという方向性です。何かの賞をとったり、認定された場合はそれを目に入れることで、他の強豪と比較されても選んでもらえる可能性は高まります - キラーコンテンツページ
GoogleAnalyitcsなどのアクセス解析で「このコンテンツを見てくれるとコンバージョンにつながりやすい」という、いわゆる「キラーコンテンツ」を発見できていれば、そのコンテンツを出すことも有効です。そのページを見てくれれば、そのままコンバージョンに至る可能性が高いからです。
終わりに
トータルで考えるとやはり「広告エリアで伝えることで、お客さんの不安が解消されるorお客さんが貴方の商品やサービスを良いと感じてくれる」ものを出すという考え方になるかなと思います。
サイトリンクは単純に目立ちますし、また、サイトリンクの先にはコンテンツがきちんとあるということで、ただ単に広告文内でアピールするより、買い手に対してのアピール度は高いと考えられます。
比較検討されることが大前提の現在、クリックしてそのままとにかく成約に持っていく!というやり方は厳しいものがあります。
見込み客をその場で育てていくことが、大切ですよね。「残り18時間23分31秒!」みたいなものを出して希少性や限定性で物を売るのはリスキーです。
その観点で、先ほどの項目をうまく使っていくのが良いのです。
Discussion about this post