※後半記事も書きました。
→ 【後半】Googleの検索結果(SERPs)は今や「85」もの要素で成り立っている
Googleの検索結果は、昔はひたすらにサイトのリストが並んでいるだけでした。しかし今は違います。例えばよく目にするものは「地図」「画像」「ローカル情報」「サイトリンク」「関連語句」などなど…様々な情報が一緒に表示されることがほとんどです。
これは、Googleが「検索者の知りたいこと」を考えていった結果です。例えばあるキーワード(クエリ)に関してはこういう情報を大きく出したほうがいいなどまでGoogleは考えて検索結果を作っています。
例えば地域名が入った検索は「Google+ローカル(Googleプレイス)」の結果が結構な量出てきます。でもそれは、地域名を入れた時点で「どこにあるかが重要」だと検索者は考えている、ということはローカル情報や地図を出すべきだ!というGoogleのおもてなしです。
目次
では今いったい検索結果(SERPs)にどんなものが出てくるのか?
ではその検索結果に出てくるものは、どんなものなんでしょうか。
これは大切なことです。なぜなら、自分の主戦場となっているキーワードの検索結果が大きく様変わりしてしまったら、戦略の変更が必要になるからです。
例えば今までそのキーワードで3位を取っていて、そこそこ集客できていたのに、そのキーワードが突然「地図つき」の検索結果になってしまったとしたら…これは大事です。
なぜなら、例え3位であっても、Google+ローカル(Googleプレイス)の情報が入ってくれば、一気に画面外に押しやられてしまうこともあるからです。
このように、実はこの「クエリ種別の変更」はとても怖いんですよね。構成要素がガラッと変わってきてしまうからです。
構成要素は80パターン以上?
この、Googleの検索結果画面について、Moz(SEOmoz)にて、パターンの収集が行われていました。それがこのスライドです。
85個あるので、いくつかは飛ばしながら、全2回に分けてご紹介していきます。
このパターンを知っているか知っていないかは大きいです。それは
- 順位だけではなく、そこからクリックされるかどうかを気にすることが、できているということだから
- いざ検索キーワードのクエリ種別が変わった時に、あたふたせず対応できる
- CTRを上げるヒントになる
などの理由です。Googleの懐をしっていると、何事もやりやすいですよね。
検索結果(SERPs)のパターン一覧
85は結構マイナーパターンや類似パターンも含まれていますので、押さえておきたいポイントだけ抜粋していきます。
※画像はMozのロゴが入っているものはすべて該当スライドからの転載です。
1.10-Pack Domain Sitelink
そのキーワードに対して圧倒的に強いサイトがあった場合、あるいはブランドキーワードだった場合にこのような10項目もある大きサイトリンクが出現します。
これが出るということは1位と2位がかなり離れているということなので、2位まで上がってきても1位の獲得は、険しいかもしれません。
2.Related Searches
これはよく見かける「関連検索」です。検索結果のパターンというよりは、構成要素ですね。 ページの一番下に出ます。このキーワードを追いかけて関連語を拾っていくというやり方もあります。余談ですが…
3.Similar Search
これは、ユーザが入力したクエリについて、あまり検索結果として出すページがなかった場合。それに類似する単語などについて、最下部に検索結果を出すパターンです。 これ自体はマーケティングに使えるというよりは、機会損失を見つけるヒントとして、見るほうがいいですね。
4.STANDARD IMAGE BLOCK
このパターンでは、画像検索の一部が入り込んできました。画像はやはり希求力が強いです。そのため、最近は「画像から探そう」という人も増えています。また、画像によって「この検索結果にはこういうものがあるべきだ」というバイアスを無意識につけてしまうパターンもあります。
何にせよ画像全般、正直厄介だなと思うのですが、ユーザが画像を求めているのではないかとGoogleが判断すると、画像の検索結果への誘導がまず上部に出てきます。「◯◯ アイコン」などは露骨にそうですね。
5.Image Mega-Block
こちらは先程よりもっと画像が出るパターンです。
日本語の場合は「写真」などがキーフレーズの中に入っていると結構出ます。例えば「夕日の写真」ですとか。明らかに相手が写真を求めていると分かるようなキーフレーズの場合は、このように画像検索結果がファーストビューの殆どを占める形になります。
6.NEWS RESULTS
これはそのままですね、ニュースが上の方に表示されるパターンです。トレンドになっているネタで検索をすると、大概このうな表示になります。
場合によっては最上部に行かない場合もありますが、この辺りの判断基準はよく分かりません。
自分のサイトの主要キーワードがニュースが出るようなタイプであった場合、情報の速報性が大事になりますので、それに対して耐えうる体制を作らないと厳しいかもしれません。
[このクエリタイプになっているということは、フレッシュネスが大事になっているということですので…。
7.VIDEO THUMNAIL
これはビデオがニュースのように出るパターンです。「◯◯の作り方」や「◯◯動画」などで出ることが多いようですが、恐らくYouTubeなどの動画配信元に表示するに足る動画があるかどうかにも関わってきているように思います。
- そもそも動画を求めているクエリかどうか
- そのクエリで出せる「高品質の」動画があるかどうか
この2つがOKになると、でてくるのかなと思います。
詳しくは「連載「動画マーケティング・スタートアップブック」トップページ 」もご覧ください。踏まえた活用方を書いております。
類似の出方として
- RECIPE RATINGS(レシピ)
もあります。
8.EVENT-SITELINK
検索結果にイベント一覧がサイトリンク的に(リッチスニペット的に)ついたものが出るパターンです、
日本でぱっと見つけられなかったのですが、海外ですと有名人+イベントで結構出ます。
例えば「justin bieber events」だと右のように(クリックで拡大)
データを構造化しておかないといけないのですが、これが出るとイベント主催としてはCTRかなり改善するのではないかと思います。
※日本で活用している所があれば是非教えて頂ければと
9.FORUM SITELINKS
フォーラムや掲示板もサイトリンクが出ます。どうやって出すのかの条件はよく分からないのですが、例えば「penguin 2.0 webmasterworld」で検索をかけるとこんなのが出ます。
これをみると、恐らく新しい順でしょうか?2009年に始まったもので、新しいものではありません「Official Blog: Surfacing forum posts in search results」また、フォーラム以外でも、フォーラムっぽい?ボリュームが大きいサイトで何故か出てくることもあるようです、ストック型のニュースサイトなど。
日本だとWordPressのフォーラムはサイトリンクが出ていますね。
もしかしたら、特定のツールを使っていると出やすいなどあるのかもしれません(不明)
まとめ
と、まずは9つの種類をご紹介しました。ここからもまだまだあるので、改めて次の記事で紹介していきます。
GoogleのSERPs(検索結果の変化)は大きく流入の仕方を変えてきますので、
- 自分のターゲットキーワードのタイプを定期的にチェックする
- どのような形で出すと、集客しやすいかを考える
- それに合わせてできることをする
こういったことも、検索エンジン経由での集客のポイントの1つとして、押さえてみてはいかがでしょうか。
※後半記事も書きました。
→ 【後半】Googleの検索結果(SERPs)は今や「85」もの要素で成り立っている