地域ビジネスにとってGoogleでもYahoo!でもマップに掲載されることは、大きなプラスになります。なぜなら、目立つかつそこからすぐにサイトへの来訪や問合せを得られる可能性があるからです。
そのため、昔から目立たない所で様々なテクニックで上位に出そうとする試みが行われていました。いわゆる「MEO(MapEngineOptimization)」ですが、少々良くないものも多く(キーワード詰め込みすぎや、昔通用したカテゴリを無理やり好みのものに変える技など)いわゆる自然検索部分に比べるとゆるい印象があります。
そんな中で、公式のGoogle My Business Communityにてなかなか大胆なスパムが投稿されたのでご紹介します。
ご紹介するものは、なんというか後先かまわず作ったな…という何のひねりもないものなので、マネはもちろんお勧めできませんし、真似してもマイナスになると思います)
具体的にどういうものかというと
- 皮膚科(整形などもやっているか?)のサイトが、全く同じサイトを別のドメインで多数作成し
- それをそれぞれ同一の住所だが別の電話番号でマイビジネスに登録
- しかもビジネス名は「New York Dermatology」などほぼターゲットキーワードのみの名前ばかり
具体的には以下のマップです。
該当スレッドの「Re: Local spam/cloaking/doorway/scraper sites by t… – The Google Advertiser Community – 487328」で発言しているMile Blumenthal氏によると
「異なる電話番号で、キーワードマッチを意識したビジネスネームが60以上リスティングされている」
とのことです。
そして実際にサイトを見てみると、全てもともとのサイトの丸コピーでビジネスネームだけ変えてあるものです。
例としては
- http://www.celebritydermatologist.org/
- http://www.nycdermatology.org/
- http://www.newyorkdermatologist.org/
などなど…。
そして中身は全部同じです。見て頂ければ分かりやすいと思いますがキャプチャを上げるとこんな感じです。多分Bloggerを使っていると思います。整形ですかね。
※この辺りについては「Google Local Spam – An A for Effort, a Z for a Zillion & an F for Google | Understanding Google My Business & Local Search 」の記事にもまとまっていました。他の地域の画像も載っています。
…
もしこのリスティングが、すぐに即決してしまうようなビジネス(水漏れとか)でしたら、それなりに有効になってしまいそうで怖いですね。もちろんスパム的行為なのでやってはいけないですし、見ればすぐにわかるので評判もさがります、
とは言え、詳しくな人は気づかないでしょうし、ネガティブSEO的な使い方をされたら面倒です。
しかし、広いキーワードを狙うために複数件やるのではなく、徹底的に数十件もリスティングを作るとは…今までにない規模感です。
この記事がみなさんが暗黒面に落ちない方向でお役に立てば幸いです。
Discussion about this post