スマートスピーカーについては、まだまだ製品として発展途上であるものの、これから音声による情報の発信・受信が今までより加速することは確実だと思われます。
文章中心のWebの世界がそう簡単に音声メインに変わる物とも思いませんし、向き不向きがありますので、どちらがどちらに勝つというたぐいの物ではありません。
とは言え、今後、特に「学生時代に、調べるのが面倒だから、後ろの席の奴に聞いてみる」レベルの情報収集や、手が使えないシチュエーションでは、音声がメインになり、そしてそういった日常の中で自分のサービスやHPに触れてもらうのは、認知の面を中心にとても重要なことです。
では、今後に備えて、企業としてはどんなことを押さえておけばいいのでしょうか。
結論から言えば、SEOに注力できる企業は、フィーチャードスニペット・アンサーボックスをとにかく取りに行くこと。
それ以外の企業は、AmazonEchoについてはスキル登録をしてそれをプロモーションするというところが落としどころのように思います。
目次
※GoogleHomeはスキル的なものが登録できない
GoogleHomeもAmazon Echoのように「スキル」的なものを登録できるようになれば、そこに投資した方がいいと思います。なぜなら、フィーチャードスニペット狙いは激戦になるでしょうし、不安定だからです。
しかし現状、GoogleHomeはSDKはでていますが、GoogleHome内蔵のハードが作れると言うだけ。
IFTTTを使えばいろいろできますが、ユーザーが自分でIFTTTを設定しなければならず現実的ではありません。
今後の展開に期待しつつ、今の状況を押さえていくことをお勧めします。
GoogleHomeが返す回答は、80%がフィーチャードスニペット(強調スニペット)
デジタルエージェンシーROASTの調査によると、GoogleHomeが質問に対して返す答えの90%がフィーチャードスニペット(強調スニペット)の内容だったようです。
Search Engine Landに紹介記事が載っています。ぜひ元記事もご覧下さい。
Study: 80% of Google Home results come from snippets
https://searchengineland.com/study-80-google-home-results-come-snippets-289992
フィーチャードスニペット(強調スニペット)とは例えばこういうものです。
これは「ウェブ戦略とは」で検索すると出てきます。幸いうちの記事が出ています。1年以上前に狙って取りました。実際に、GoogleHomeに「ウェブ戦略とは?」と聞くと、この内容が再生されます。
ただ、実際話しかけるときに「ウェブ戦略とは?」なんて聞かないですよね。例えば「ウェブ戦略ってなに?」と聞くと思います。そうすると、違うページの内容が読み上げられます。スマートスピーカーの存在を知っていれば当時また違ったことをしていたように思います。
さておき、フィーチャードスニペットを狙うことは、スマートスピーカーを通じての認知度アップに貢献すると言っていいでしょう。
経験上、ただの用語集を作ってもでません。Googleも確かそういうことはしないで欲しいというスタンスです。
フィーチャードスニペットがないクエリは?
フィーチャードスニペットがないクエリでは、私の調べた範囲では、そのクエリで上位にいるページの中で、Googleが独自に判断して、ピックアップしているようでした。
また、ローカル系の情報では、先ほどのSearchEngineLandの記事によると、Googleマイビジネスに登録されている情報が重要視されるようです。
Googleマイビジネスの登録は、この件を抜きにしても、いまや地域商圏型ビジネスでは必須ですが、改めて重要性を感じます。
要約力がライティング能力の中で重要性を増す
確かメールマガジンで書いたように思いますが、スマートスピーカーなどの音声系の広がりと、情報があふれすぎて、あまり文章を読まなくなってきている今の時代。
ライティングのスキルの中で要約力が重要性を増していると感じます。
長文に結果としてなってしまうならいいのですが、文字数が多ければGoogleに評価されるだろうと、長文を書こうとしてダラダラと書くのはSEOとしても、その後マーケティングのファネルを下ってくれるかという観点でも、マイナスです。
書籍の原稿をばっさばっさと編集さんに切られた自分へのメッセージでもありますが、簡潔に分かりやすく、伝えたいことを伝えられる力が、マーケティング的に重要です。
その当たりのトレーニングをしていかなければと思う次第です。
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