GoogleのMattCutts氏がTwitterで発言したところによると、Googleは近々「キーワードに完全一致したドメインを持っているが、品質が低いと見なされるサイト」をランクダウンさせるアルゴリズムの変更を入れるようです。
いつからというのは分かりませんが、そう遠くは無さそうですね。
この影響は「英語圏で0.6%」とMattCutts氏は述べているので、恐らく現時点では日本語.jpなどには影響しないと思われます。
Minor weather report: small upcoming Google algo change will reduce low-quality “exact-match” domains in search results.
— Matt Cuttsさん (@mattcutts) 9月 28, 2012
低品質と言っていますが「パンダアップデート」とは関係ないとも述べています。発言を引用します。
He added it is “unrelated to Panda/Penguin. Panda is a Google algorithm filter aimed at fighting low quality content; Penguin is one aimed at fighting web spam.
(MattCutts氏は「パンダやペンギンと今回のアルゴリズム変更は関係ないよ。パンダは低いコンテンツと叩くためのアルゴリズムフィルターで、ペンギンはWEBスパムと戦うためのものだ 、と述べている)
とは言え「低品質である」と判断するアルゴリズムについてはパンダと共通ではないかと考えるのが自然です。そ
して、もし「低品質」と判断されたならパンダアップデートによってランクダウンルするはず。
とすると、完全一致(Exact-Match)なドメインのサイトについては品質の基準が厳しなる、ということなのかもしれません。この当たりは良くまだ分かりませんが、調査できるサイトがある方はチェックをしておいた方が良いと思います。
Google+等を見ると、すでにランキングが変動したという報告もあります(本当に今回の影響かどうかは不明)
この中のMatt Ridout氏は「EMD(完全マッチドメイン)」である10のサイトのうち8つがランクダウンしたそうです。
かなり大きいですね。完全一致のドメインは、ナチュラル視点から見ると妙だ、ということなのかもしれません。
2010年頃をピークに、ドメイン内のキーワードの重みは年々低くなっている
ドメイン内に入っているキーワードは、上位表示要素としてはかなり低くなっていると言われています。
詳細は、SEOmozが2012年に発した2011年の総括記事をご覧下さい。日本語訳しています。
ドメイン名にキーワードを入れることについては2012年頭の時点で以下の様に述べられています。
- 2010年の6月をMAXにかなり高い数値を誇っていた「狙っているキーワードをドメイン名に入れる」ことについては、今はかなり効果が薄くなっていると思われる。
- 最も効果のあった「.comドメインでキーワードと完全一致するドメイン名にする」は、相関係数0.38から0.22まで下がってしまった。これは他の要素と比べて最も大きなダウン。
- サブドメインに入れたり、完全一致では無く部分一致でキーワードを入れたものも、同様にダウン。
これが正しいなら、今回のGoogleの措置は既定路線と言っても良いかもしれませんね。実際、ドメインにキーワードを入れることは年々その重み付けが低くなっているようです。
→ 詳しくは「SEOmoz発表、2011年のGoogle上位表示はここが大事だった」をどうぞ
どれくらいの影響範囲が、アナウンスされていない部分も含めて広がっているのかは気になるところです。
ここ数日でランクが大きく変わった場合にはぜひチェック&教えていただければと思います。
何にせよ、小手先のテクニックはどんどんと削られています。いかにナチュラルに人々の支持を集めてそれをGoogleに伝えるか。
やはりそれが大切だなと思わせる変更ですね。そういう意味で、速く日本語.jpにも導入されないかなと思っています。
Photo by Cathdew
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