
先週でしたか、検索結果に大きなバナーを出す実験がGoogleによってなされているというニュースがありました。右下の「Southwest Airlines 」の件です。
その後どうなっているかは、日本から確認できないこともあり、あまり情報もなくなんとも言えない状況です。
とはいえ、これは結構気になっています。
- この機能は、いずれ全ユーザが使えるようになるのか?
- Hummingbirdとどれくらいクロスしていくのか?
- アルゴリズム構造的にはどのへんに当たるのか?
などなど、不明点がまだたくさんあります。
ナビゲーショナルクエリ、かつ、ブランドキーワードなもので、しかもそれなりに現実的に知名度のある企業、が引き続き対象となっていくのかなと思います。
Hummingbirdのことを考えると、対象キーワードは増えていくんでしょう。
すぐに何かアクションを起こせるものでもありませんが、Googleがどっちの方向に向かっているのかを把握しておくのは大事です。そこで、この後の動画でそれを体感して頂ければと思います。
目次
【動画】実際にどんな風に見えるのか?
実際の動きをキャプチャしたもの
とは言え、今出回っているのは「Southwest Airlines」の一枚の画像のみ。そこで、米国内からアクセスして、実際にどんな動きや見た目になっているのかを確認してみました。
それがこちらの動画です。
いったいどの企業がこのビッグバナーを出しているか、そのリストはよく分かりませんでした。ただ、MarketingLandでいくつか追加情報があったので、ここからピックアップしています。
▶Giant Banner Ads Being Tested In Google’s Search Results
この動画では「victoria secret」「US Airline」というキーワードでビッグバナーの表示が確認できました。
逆にそれ以外は、確認できませんでした。
ビッグバナーが確認できるのは一部のユーザというより「一部のセッション」かつ「一部のクエリ」
MarketingLandには以下のリストが掲載されていました。
- Best Buy
- Delta
- Home Depot
- Lowe’s
- Nike
- Ralph Lauren
- Toys R us
- Under Armour
- US Airways
- Urban Outfitters
この中で、出たのは2つですね。動画の中で他のクエリでも検索していますが、出ませんでした。
また、このキャプチャはIE10ですが、同時に起動しておいたシークレットモードのChromeでは、全くビッグバナーが出ませんでした。
「一部のセッション」かつ「一部のクエリ」で偶然見られるかもしれない、と言う状況のようです。
ただ、前提条件として米国ユーザ限定なので日本では見られません。言語を英語にしても駄目です。
画像部分はAdwordsだが、サイトリンクはオーガニック
また、画像部分はAdwrodsのgclidなどが入っていたりと広告っぽい遷移先になっているのですが、それ以外のサイトリンクは広告ではありませんでした。これは、参考情報として。
また、ビッグバナー部分のvedパラメータは「QFj」で自然検索扱いかと思います(広告なのに)
今後に引き続き注目
しかし、なんというか、すごく繊細な判断が必要。国ごとに微調整が必須ではという印象です。なぜなら、大きなバナー広告というかアイキャッチを入れること、これ自体の利便性・有効性は、環境要因、例えば識字率なども要因として大きく関係してくるから。
識字率はマーケティングに大きな影響を与えます。米国はトップページがシンプルなケースが多いですね。例えば「キャッチコピー」「無料登録フォーム」だけに極力絞ったようなものが多いです。しかしこれ、日本で試しても、あまりうまくいかないケースが多い。
Googleは人の頭のなかをシミュレートして、最適の結果を返す、それ自体は異論ありません。
ただ、環境によって最適解は違います。
このビッグバナーが米国で採用されれば、いずれグローバル展開されます。その時にベターな行動をすぐにお客さんにお伝えできるように、引き続きウォッチしていきたいと思います。
便利か便利じゃないか。そこだけを見つめるのがよいですね。
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