タブデザインに切り替えた人もいれば、そのまま使っている人もいるかと思います。私自身は「マルチ受信トレイ」の便利さにうち震えている身ですので、旧バージョンをそのまま使っています。
とは言え、新バージョンに切り替えている方が居るのも事実。また、あまり「ラベル付&アーカイブ」みたいな、ある意味旧来のメールソフト的な使い方をしていない人にとっては、こうやってGoogleが勝手に分類してくれるのは、便利とも言えます。
ここで気になるのは、メールマーケティングをしている立場の人間です。
極論言ってしまえば「開封率は下がるの?上がるの?」ということです。
これについて、月曜日と同様にMailChimpが結果を記事にしています。
結論から言うと「微減、ただ思ったほどではないかも」という状態でした。
記事はこちらです。
▼How Gmail’s New Inbox Is Affecting Open Rates | MailChimp Email Marketing Blog
http://blog.mailchimp.com/how-gmails-new-inbox-is-affecting-open-rates/
比較データ
Gmailの受信トレイが変わる!というアナウンスが5/29に有りました。
▼受信トレイのタブとカテゴリ ラベル – Gmail ヘルプ :
https://support.google.com/mail/answer/3055016?hl=ja
そして、実際変わった後、開封率は結構上がったそうです。
恐らく、新しくなったので、試しに色々開いてみただけではないか、とMailChimp側は述べています。恐らくどんなメールがどこに分けられているのか、普段見ないようなものまで含めてチェックしたのではと。
なので、調査は1週間後、いわゆる「ほとぼりが冷めた」状態で行われました。
そうすると結果としては「開封率は落ちた」そうです。
グラフです。
左側がべフォー、右側がアフターです。
- 青色:平日
- 黄色:休日
です。3本あるのは、それぞれ別の期間を表しています(明確に何日〜何日とは書かれていないのですが)
これを見ると、全体的に、アフターの方が落ちています。2割程度でしょうか。
思ったほどドラスティックではなかったですが、メール経由でのトラフィックが重要なECサイトなどでは、注目すべき変化です。
特に、広告系のメールが「プロモーション」のタブに移動したのが大きいのではないかと思います。
(参考)どんな風に変わったのか?
私の場合「マルチ受信トレイ」を使っているのですが、こんな感じに変わっています。
ビフォー
アフター
広告系も、プロモーションタブに入ったり、メインタブに入ったりと、基準がよく分からないのですが、これによって、プロモーションタブに入るようないわゆる「メールマガジン」はワンクリック遠くなったことになります。
これが大きいのかなと。
メインタブに入る条件は不明
ちなみに、どうしたらメインタブに入るようになるか、というのはいろいろ議論されているようですが、明確な指針などはまだ出てきていないようです。
MailChimp側もメールヘッダーをいろいろ変えてみたりしたそうですが、まだ発見はないようです。「Googleはうまくやっている」そうです。
まだこの変化は始まったばかりですが、Gmailアドレスがリストに多い企業は、開封率に気を配って、そして自社のメールマガジンがどのタブに入っているのかは注視した方がいいのです。
1つGmailアドレスをテスト用にとって、常にそこにメールをテスト送信するのがいいかと思います。
いくつか他社のメルマガなども入れて。恐らくパーソナライズもあると思いますので。
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