被リンク対策・リンクビルディングイコール「Google的に絶対NG」だと思われがちですが、そんなことはありません。
NGなのは、リンクを金銭で売買する行為(Paid Link)や過剰SEOと判断されるようなやり方、そしてもちろんスパムなどの「ネットユーザに不利益を与えるもの」。
まっとうに有益な被リンク構築を支援する「良い」「ホワイトな」サービスならそれはむしろ積極的に使うべきなのかもしれません。なぜなら、必要な物が必要な人に届くことはとても大切なことですよね。
しかしとは言っても問題なのは「どうやって判断するか」
そこで今回は、被リンク構築サービスの良し悪しを判断する「5つの質問」についてお伝えします。
今回はSearchEngineWatchから、こちらの記事を題材にしました。
▼Five Questions A Good Link Builder Should Be Able To Answer – Search Engine Watch
元記事は
「よいリンクビルダーを選ぶ時に行うべき5つの質問」
というタイトルです。
海外の「リンクビルディング」サービスの特徴
「リンクビルディング」サービスというものは、あまり日本では一般的な言葉ではありません。Adwordsのキーワードツールでも「リンクビルディング」は73件でした。
ただ海外では「link building」は「backlink」の約半分の30万件/月間と、ポピュラーな単語です。
リンクビルディングと呼ばれるサービスの場合、単純に手持ちの被リンクサイトからリンクを貼っていくということのみではないことが多いです。
そのサイトが正当にリンクを得るためにどうやっていけばいいかを考え、提案していくという色合いが強いです。
あるいはリンクを獲得できるやり方のノウハウを持っており、それを使ってナチュラルな(自然な)リンクを集めるという手法です(もちろんそうでないやり方もまだまだあるのですが)
ペンギンアップデート、あるいはパンダ・アップデートといったアップデートに象徴されるGoogleの技術進化により、単純にバックリンクを増やすだけのやり方は、通用しないばかりか、むしろマイナスな効果を与える可能性の高いリスキーなものになりました。
そのため、先ほどのような「まっとうな」状況になっています。
海外では日本と違いパンダ・アップデートがすでに適用されているのでなおさらですね。
今後日本でもそういったやり方を前提にしなければいけない
日本はまだパンダ・アップデートが入ってきていません。
そのせいか、低質なサイトが生き延びている場合が少なからずあります。しかしパンダが上陸すればそういったサイトも一気に消えていくでしょう。
また現実問題、パンダが上陸していないにも関わらず、低質なサイトがGoogleのインデックスから外れたり、価値がなくなってしまった例はすでにたくさんあります。
今後はナチュラルリンクをいかに集めていくかという観点で、コンテンツを中心としたSEOを行なっていく必要があることは、中長期的に見れば、ほぼ確実です。(→ ペンギンアップデート後のリンクビルディングに関するアイディア集)
その前提で行うべき5つの質問
そういったGoogleの進化を念頭に置いた上で、行うべき5つの質問。
それを、元記事から抜粋していきます。要求水準としては高めではないかと思います。
また、他社に頼む場合だけではなく自社で構築する場合の判断基準としても有効ではないかと思います。
1.「私のこのサイトについて、1つはランキングにプラスになるという観点、1つはアクセスアップの観点、もう1つは会社の評判を上げるという観点、その3つの観点で、リンクを構築しようとしている先のサイトをいくつか教えてくれ。」
リンク構築の目的は「特定のキーワードでの順位アップ」だと考えられがちです。もちろんそれは大切な1つの目的です。それによって自然とアクセスアップもされるでしょうし、そのキーワードでのオーソリティも上がってくるでしょう。
とは言え、どこかのサイトからリンクされるという自体は、そのサイトがあなたのサイトに推薦の一票を与えている行為です。
なので、どこのサイトからリンクされているかというのはサイトの評判にも直結します。そのため、バックリンク元は、そこからリンクされていることが周知されても恥ずかしくないものにすべきです。
また、例え検索エンジンでの順位的には芳しくなくとも、アクセスアップに通じるリンクもあるはずです。
また、オーソリティの高いリンク元なら、特定キーワードという観点を越えて、ドメイン自体の価値アップにも繋がります。
そのサイトの目的によって、「ランキング」「アクセスアップ」「評判」のどこにウェイトを置くかは変わってくると思いますが、リンク構築サービス側にはこれら3つのことを考えた上で、リンク構築を提案してもらいたいということがありますよね。
もし特定のキーワードで1ページ目に入れたとしても、リンク元が人に見せられないようなサイトなら、商売をトータルで見た時にマイナスになってしまうことも十分あります。
そういったことが凝縮された質問だなと思いました。
2.項目1で紹介してくれたサイトに対してどのような方法でリンクを構築するのか教えてくれ
例えばこれがお金で買ったリンク(ペイドリンク)であったら、どうしようもありません。
自社で運用しているサイトからのリンクなら、どこにどのタイミングでどんなリンクを貼るのか。そこまで把握しているかどうかは、サービスを選ぶ際にとても重要です。またそれがスパミーなやり方ではないかも重要です。
3.競合他社のリンクプロファイルの中で、自社でも使える部分はどこか
SEOは競合との戦いです。
そして、とあるキーワードに対して有効なリンクビルディング先の数は大概限られています。
なので、かぶってしまうことが多いというかある程度確実に被ってきます。
ということはそのキーワードについてきちんと調査をした上でのリンク構築提案が出来る会社なら、他社のリンクプロファイル(リンクが貼られている状況)を分かる範囲で調査しているはず。
ということは、質問の内容に答えられるはずです。そういったことが分かる質問ですね。
4.実際の作業をしているのはどこ?誰?
これはつまり、下請けに出しているか否かです。
下請けに出しているかどう自体はそれほど問題はありませんが、張り方の思想や管理の仕方などの、いわゆるクオリティコントロールができているサービスかどうかは大事なところ。そのレベルを判断するのに適した質問です。
最終的に「依頼先の専門会社がやっていたので弊社では分かり兼ねます…」と言われて途方に暮れるということにならないためにも、リンクビルディングされたリンクの品質管理を行なっているかは、とても大切なことですね。下請けに出す場合出さない場合どちらにしても。
5.予算はある、リンクを買うこともできるけれどどう使いますか?
Googleはリンクを買うことを禁止しています。PageRankをカネで買うなというやつです。
なので、リンクビルディングサービスはそこに非常に敏感です。
この質問は、その回答次第で「Googleの方針を甘く見ている」か「独自の何か理論で有料リンクでも大丈夫なようにしている」か「有料リンクと撮られるようなやり方は使わない」かどうか、などの事情が分かります。
ペイドリンクはNGです。ですが、リンクを張ってもらうことに関して、お金のやり取りが発生することそれ自体は問題にはならないはずです。
例えばある団体に寄付をしたら、向こうは寄付してくれた企業としてサイトからリンクを張ってくれる。
これはお金が動いていますが、いわゆるPaidLinkではなくナチュラルなリンクです(Googleの考え方の変化には気を使わなければなりませんが)
まとめ
5つの質問をご紹介してきました。
この質問全てに、問い合わせ窓口の人がスラスラと答えられるようなら相当しっかりした企業ではないかという印象です。
そうではなくて担当者に取り次がれたとしても、この項目をきちんと提案、ないし開示してくれるなら信頼できるのでは?と思います。
そういうサービスは、他に比べて高価かもしれませんが、長い目で見ればその方が費用対効果は高いはず。
選定の際にこの情報が役に立てば幸いです。
Photo by by ivanpw
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