Facebookは実名前提のSNSということで、「偽アカウント」「スパムアカウント」などの不正なアカウントは少ない印象があります。
しかし、Facebook社が米国証券取引委員会(SEC)に提出した四半期報告書(10-Q)の中にある「リスクファクター」の頁を見ると、
実に、全体の8.7%にあたる約8300万アカウントが、本来の使い方をされていないアカウントであるとされていました。
これはいったいどういうことでしょうか。
元記事は「Fake Facebook Profiles Top 83 Million – Search Engine Watch (#SEW)」からご参照下さい。
具体的な内訳
法律で米国証券取引委員会(SEC)に提出が義務づけられている四半期報告書(10Q)の中に、リスク要因という項目があります。
この中に
- 重複アカウント(1人が複数のアカウントを持っている。規約違反):全体の4.8%で、4,500万人以上
- 企業や組織、あるいはペットなどの為の個人アカウント:2.4%で、2,300万人弱
- スパムなどに使われているアカウント:1.5%で、約1,400万アカウント
が含まれていると、Facebook社自身が記載しています。
これらを合計すると、約8,300万の「よくない」アカウントがあるようです。
→ 連邦調査局に出された書類は公開されています Form 10-Q
「いいね!」などを増やすために動員されたアカウントを加えると、もっと増えそうですね。
恐らく他のSNSはもっと多くFacebookは少ない方では無いかと思われますが、そのFacebookでさえもこれだけの「意味の無い」アカウントがあることは押さえておくべきかと思います
広告を出す方は、この当たりのアカウントがどこかのカテゴリに偏っていないかなどは知りたいところかと思いますので、続報があればまた記事にしていきます。
それはそれとしてこの10Q文書はかなり興味深いです。ボリュームがあるので大変ですが、Facebookの今後を占いたい方はぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。
※おまけ:国別のARPU(Average Revenu Per User)
例えばこんな情報も載っています。字が小さいのはご勘弁下さい。
地域ごとのARPUが掲載されています。ユーザ1人ごとの月間売上高です。
2,010年の6月と2,012年の6月を比べると、地域によってそもそものAPRUの数字と、その伸び率がかなり違いますね。かなり米国などは強いです。これは純粋にマーケティング費用をかけている国とそうで無い国の差なのかなと思います。
以下、グラフは引用。図は私の作成したものです。面白いですね。
Photo by ecatoncheires
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