Facebookのニュースフィード(ハイライト)には、友達やフィード購読をしている人の全部のポストが流れるわけではありませんよね。
その中で一部の物だけが自動的にピックアップされて、ハイライトされて表示されます。
この時、いったいどの記事をピックアップするのか?その指標となっているのがEdgeRank(エッジランク)。2010年にその存在が正式に認められ、その計算式も公開されています。
EdgeRankについて詳細を知っているのといないのとでは、SNSでの立ち回り方と結果が大きく変わってきます。
そこで、まだ押さえていない方のために、その背景とポイントについて書きたいと思います。
目次
そもそもなぜEdgerRank(エッジランク)というものが存在するのか
そもそもなぜ、EdgeRankが必要になったのかについて、簡単にお伝えします。
Facebookの公式コメントではありませんが、分かりやすいのでこちらの記事から引用していきますね。
▼Facebook EdgeRank 101 | PostRocket Blog – Facebook Newsfeed Optimization Tool
- Facebookユーザは平均「245人の友人」ページやイベント、グループなどを介した「それ以外の100人」のつながりを持っている
- それらが作り出すストーリー(投稿など)は1日、500~750にも及ぶ
- それらの全てを出しても使いづらいだろう、関心が無いものもあるだろう。そういったものは、出すべきでは無い
- あなたにとって、興味深く、参加したくなるような、いいねやシェアをしたくなるようなものを、なるべく目にとまるようにしたい
こういった背景により、EdgeRankという指標を作って、ニュースフィードの内容をフィルタリングしはじめたようです
EdgeRankの算定式は?関係する要素は?
2010年4月にFacebookが公式にエッジランクについて発表を行っています。その公式はこちら。
具体的には Uが「Affinity」、Wが「Weight」そしてdが「Time Decay」です。なぜUがAffinityなのかは分かりません…。
Affinity(どれだけ近い関係か)
友達(その中の分類含め)、Facebookページ、グループなどと、いいねやシェア、コメントなどによって判断されます。
また、投稿した・された動画や画像を閲覧したか、プロフィールを見たかなども関係しているようです。
そして大切なのは「この関係は一方的である」ということ。
つまり、誰かのニュースフィードに出ようと思って、ひたすらその人の投稿に「いいね!」を押していても意味が無いということです。
あなたから、その誰かに対する「Affinity」は高くなりますが、その誰かからあなたに対しての「Affinity」は変わりません。
もちろん、いいね!やシェア、コメントを通じてやりとりが生まれて、相手があなたの投稿にアクションを起こしてもらうようになれば、相手から見てあなたに対するAffinityは上がるので、結果として相手のニュースフィードにあなたの投稿が出やすくなります。
しかし、「いいね!」やコメントをたくさんつけること自体には、相手のAffinityを上げる効果はありません。
時々全ての投稿に「いいね!」するような方がいますが、むしろ相手が引いてしまうと思うので、良い策とは言えないと思われます。
Weight(重さ)
相手との距離感に加えて、あなたの投稿などが「どれくらい価値ある物か」という”重さ”が関係してきます。
たくさんの人に支持されて、いいねやシェアがたくさんある記事はニュースフィードに出やすいです。
ポストタイプによって、Weightが変わるということはありませんが、一般的に画像や動画の方が、ただの文章より「いいね!」等が2倍ほどつきやすいといわれています。
従いまして、画像や動画の方がWeight面を考えるといいのではないかと思います。ちなみにリンクだけだと1/2になるとか(参考:4 Factors of Facebook Post Optimization)
Time Decay(時間減衰)
これは、投稿なら投稿時刻からどれくらい経っているかということ。誰かに「いいね!」されたりシェアされたりした時からの時間では無い。
Time Decay has nothing to do with the time since the “connection” was created (ie. the date of Pages liked or the date of when a friend request was accepted).
(中略)Time Decay is simply the “freshness” of the post.
フレッシュネスが大事ということですね。
どうすると効率よくEdgeRankを上げられるか?7つのTIPS
同じPOSTROCKETの記事から、7つのポイントをご紹介します。基本的な物も多いですが、投稿に関するグラフなど、興味深い物もあります。
EdgeRankを上げるということは、エンゲージメントをたくさんしてもらうことと、ほぼイコールです。なのでその観点の記事です。
▼7 Easy Ways to Increase Your Facebook Page’s EdgeRank | PostRocket Blog
- 定期的にポストする、ただし投稿しすぎないこと。
投稿のしすぎは、相手をいらいらさせるということもあるが、それに加えて「良いポストが埋もれてしまう」ことも問題。 - やはりクオリティが重要。
「この投稿を見て、みんなはシェアしてくれるだろうか?」と問い直すことが大切。また、宣伝ではなく「cultivate a community(コミュニティを育てる)」 という考え方 - 投稿は短く簡潔に
統計によると、半角90文字程度以内が1つの基準。それより伸びていくと、いいね!してもらえる割合がかなり落ちる
下の数字を100倍した数が「文字数」です。どんどん下がっていきますね。 - 画像や動画をつけて投稿する
- 欲しい物を質問する
- 限定オファー(コンテンツ、割引、特典)
- 相手が反応しやすい時間帯や曜日を知る
終わりに
どちらにしてもエンゲージメントを高める、相手が自分に興味を持ってもらえるようにすることが、相手から見た自分のEdgeRankを上げていく基本です。
とは言え万人に興味を持ってもらえるようなことはできないので、やはりあらかじめターゲットを決めてそこに向かって策を打っていくことになります。
検索エンジンからの集客と比べて、コンテンツの「中身」はもちろんですがその「見せ方」が重要になります。
また、見せた後サイトに誘導するとすればそのサイトの「見せ方」との一貫性も重要です。
今大切なのは、ソーシャルメディアとホームページと、それ以外の広告などのSEM、一般的な広告など全てに置いて「一貫したキャラを保つこと」「企業ないしサービスに人格を持たせること」だなと思います。セミナーでもしゃべりましたが、ペルソナはお客さんに対してではなく、自分たちのホームページやサービスなどにも厳しく設定すべきです。
なんとなく、うちのやり方はちぐはぐなんだよな、と思われたことのある方は「ペルソナ」を作ってみてはいかがでしょうか。
人格が固まることで、特定のターゲットに響くメッセージをSNSで出すことができ、そうすれば、エンゲージメントを高めることに繋がります。
EdgeRankは、その結果として上がっていくのです。
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