エンタープライズ向けのメールサーバーを行なっている「BlueHornet」社の調査によると、
「E-mailアドレスを登録してくれる人の95%は、ディスカウント情報など、お金を安く済ませる情報が欲しいから登録してくれた」
という結果だったそうです。
とすると、メールマガジンなどは、結局販促としてキャンペーンやディスカウント情報を出していく媒体でしかないのでしょうか。
決してそうではないと思います。
目次
E-mailアドレスを登録する理由
具体的な調査結果のグラフは以下です。
元記事はこちら:Done Right, Mobile Email Ads Pique Interest – eMarketer
2012年2月の調査です。
E-mailアドレスを登録したのはなんで?という質問に対して、
- ディスカウント情報が欲しかった:95%
- 商品やサービスのアップデート情報を得る:56.5%
- そのブランドが好き:56.1%
- 製品の調査に参加したかった:38.2%
などが大きな要因のようです。
当然といえば当然なのかもしれませんが、ブランドが好きといった理由よりはるかに、ディスカウント情報などの目的が多いですね。
ただ、これは入り口として…という話し
では、やっぱりメールマガジンを出して集客などを考えると、安売り情報などのオトクな情報を出すしか無いのか、そしてキャンペーンなどもやっていかなければならないのかというと、そうではないと思っています。
この調査は
「最初の登録の取っ掛かりとして、コストが絡んでくると、相手は自分の個人情報を提供してくれやすくなる」
と、捉えるべきかなと思います。
もう少し曖昧な言い方をすれば、日本語で言えば「価格的にオトクな情報」なら、個人情報を教えてもらいやすい、逆に言うと「とにかくお得感がないとダメ」です。
私の経験上も、別にコストはマストではありません。ディスカウントする必要もマストではありません。
ただ、そのメールマガジンを購読することによる、相手にとっての「ベネフィット、利益」がそこにあれば、登録してくれますし、相手もうれしいはずです、
ターゲッティングをしてベネフィットを考えて、そしてそれにそってコンテンツを作るという、王道の流れが大事
つまりこれは、コンテンツ戦略の王道ですが、
- 相手をきちんとターゲティングし
- ベネフィットを考えて、彼らのゴールと自分たちのゴールを設定し
- その階段を登らせるためにコンテンツを作っていく
というものが根底にあり、
その中の一つの媒体としてメールマガジンを使うなら、先ほどの1〜3を押さえよう、ということ。そしてその時のベネフィットとして分かりやすい、とっつきやすいのが「コストカット、ディスカウント」だということかなと思います。
メルマガが失敗する大きな理由の1つは「ターゲット不在」
とにかく大事なのは「買い手にとって」
ターゲットを絞っていないサイトのメルマガは失敗します。
でも、失敗しそうな時に、どんなターゲットでも大概が胸に響く「コストカット、値下げ」を使うと、反応が取れてしまいます。でもそれは、決して成功ではないですよね。
安易な値下げ攻勢などは絶対にすべきではありません。コスト優位の戦略をとっていいのは、大手だけですよね。
むしろ、コストではない部分で比較してもらうためのコンテンツを作っていくべきです。
- 圧倒的なスピード
- 高品質
- 地元に密着した、オーダーメイド情報
そういったものを、大手じゃなければメインにすることを、お勧め致します。
終わりに
メールマーケティングは決して、廃れているわけでもなく、そして安売り情報だけが求められているものでもありません。
ただ、やはり相手にとって不快感を与えやすい媒体なので、コンテンツ以上にきちんと相手の事を考える必要があります。
この記事がその役に立っていれば幸いです。
分かりづらい点などあればChatWork無料相談室にてお気軽にご相談下さい。
Photo by henna lion