GoogleのMobilePlaybookからモバイル対応表示、そしてモバイルフレンドリーアップデートといった流れも示す通り、Webにアクセスするデバイスとしてモバイル端末(スマートフォン・タブレット)の利用率は上がることはあれど、下がることはありません。国によってはほとんどがモバイルというケースも有ります。
ただ、だからといって、購買フローの頭からおしりまで全てがモバイル端末で行われるかというと、やはりそうではないようです。
この点に関して、アメリカeMarketerに、レポートが有りましたのでご紹介します。
概要としては「トライフィックデバイスとしてはモバイルがデスクトップを脱いた、しかしコンバージョンデバイスとしてはやはりデスクトップが優勢だ」という内容です。
以下のチャートをご覧ください。
元記事はこちらです。
▶Mobile Pushes Past Desktop for Ecommerce Site Traffic – eMarketer
データの詳細を抜粋すると
- モバイルデバイスが2014年の5月から1年間でデスクトップを除いてECサイトのトラフィックの一位に踊りでた
- 主要因はスマートフォンによるトラフィックの増加
- タブレットはむしろ減っている
コンバージョンデバイスはデスクトップ
しかし、元記事にはコンバージョンについても言及されております。それは
- 収益発生デバイスとしてはモバイルはまだまだ少数
- 2014年5月から1年間でモバイルからの収益は23%→27%にあがったのみ
- 2015年5月のBrandingBrand社の発表によると、デスクトップはECサイトの収益3,663,000,000ドルの内、73%を占める
実際、自分が使っているところを想像すると、マルチデバイスが前提にはなりますが、初期段階でモバイル最終的にはデスクトップという流れが多い印象です。
これは業種業界等によっても異なる部分は当然有ります。
しかし大事なのは、自分たちが目前にしている潜在客・見込み客・初回客・既存客が、
- どんなシチュエーションでどんな気持ちでいるか考え
- どのデバイスからアクセスしているか想定し
- それを前提にした時に、いったい買い手に何を見せればいいかを考える
- 仮説を立て、出す情報を厳選する
という、考え方です。
これはホームページ上でコンテンツを活用して購買フローの後押しをする際の鉄則でもあります。各プロセスの段階ごとに買い手が必要とするコンテンツを、買い手が最も吸収しやすい形で提示できるかどうか、それが非常に重要です。
モバイル対応は銀の弾丸ではない
モバイルが強くなった強くなったと言われますが、だからといってモバイル対応させればその分アプローチできるマーケットが広がるわけではありません。即座に収益につながるというわけではありません。
あくまで、買い手の購買フローをもっと幅広くサポートできる土台ができた、位の感覚で捉え、モバイル対応は本当に出発点にすぎないと考えることをお勧め致します。
ただホームページ(ホームページ)をモバイル対応させるだけで、大幅に売上が伸びるということは、ほとんどありません。それは、手段でしかないですよね。
いかにしてそれをうまく使うか?を考え、そしてやっぱり最後は、買い手の立場で考える、それを徹底していくことが重要です。
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この記事がご参考になれば幸いです。
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