ホームページのコンテンツ。ささっと作れるという方もいればそうでない方もいるのではと思います。
しかし「文章が上手ければコンテンツも作れるか」というと、そうでもありません。文章を書くのは上手いけれど、ホームページに載せるものとなると…という方も少なくありません。なぜでしょうか。
みなさんと関わっていて思うのは「営業職」あるいは「よく社内でプレゼンをやる立場の人」は、総じて上手です。
そう聞くと「何だ、慣れなのかな結局──」と思いがちなのですが、ここにはポイントがあります。
それは、
何かを「人に伝える」ために、最初に考えることは「伝える内容」ではなく「別のもの」である
という事です。
今回はその「別のもの」について書きたいと思います。
目次
「伝える内容」より先に「相手にどうなって欲しいか」を意識する
結論から言ってしまえば
- 伝える内容そのものを考えるより先に
- 相手にどうなって欲しくて、その内容を伝えるのか
を意識することが効果的です。順番が重要です。
順番についての比較表
比較するとこんな感じです。フォローアップについては今回直接関係ありませんが、大事なので一緒にまとめました。
- 読み手をイメージしているか(意識の問題)
- コンテンツ構想・制作の内容と流れ
- フォローアップ
比較表の【A】とは?
この中の【A】は、いわゆる「自己満足コンテンツ」であって、書きたいこと、売り手が言いたい自慢話だけが書かれているようなものです。
例えば
「我が社は創業40年で大手の◯◯などを中心に、日本を支える仕事を自信を持って行なっています。私達の技術は…etc」
といったものです。全部主語が「我が社」や「私はー」のパターンです。
比較表の
【B】とは?
続いて【B】は、相手目線になっているのですが「ただ単に相手がほしいものをアウトプットしている」状態です。
これは、読み手にとってはうれしいのですが、ビジネスという点を考えるとやはり厳しいものがあります。なぜなら、成果に結びつかないからです。たくさんの役立つコンテンツを提供したと、返報性の◯◯のような効果は長い目で見ればあると思います。
ただ、ビジネスとしては、きちんとダイレクトに効果が出るものを狙っていくべきかと思います。
比較表の
【C】とは?
続いて【C】ですが、これが今回の本題で「先に読み手にどうなって欲しいのか考える」というプロセスを入れている流れです。
コンテンツ制作で悩まれている方は、ぜひこの順番をオススメしたいですね。
なぜ「先に内容を考えない」のか
もちろん、本当に内容を考えないわけではありません。少しは考えてしまうと思います。
「お客さんからの質問が溜まってきたからFAQを作ろうかな」など、発端として「コンテンツを作ろう」から入ることは間違いでは無いと思います。
ただ、その時に、一歩まず引いて、そして視点を上げて
「FAQをお客さんに読んでもらうと、お客さんにどうなって欲しいんだろう」
を考える。これが大切です。ここを吟味した上で、コンテンツを作ります。FAQという物に拘る必要はありません。
例えば…
例えば、FAQの場合は「お客さんの悩みをWEB上で解決してあげよう」などが出発点だったのではと思います。
そうしたら
- お客さんがホームページ上で悩みを解決すると、相手にどうなって欲しいのだろうか?
- 「不安が解消される」「自分にメリットが有るサービスだと分かる」「親切な対応をしてくれそうだと分かる」
- 結果として、問い合わせに繋がる
などと考えていきます。相手にどうなって欲しいのか?です。
冒頭に「営業職」あるいは「よく社内でプレゼンをやる立場の人」は、総じて上手と書いたのは、無意識のうちに相手のことを考えて、どのように動いて欲しいのかを考えながら話す癖が付いている方が多いからです。
とにかく、先に目的ありき。製作時の目線が変わる
とにかく、先に目的を意識してみてください。そうすると、コンテンツ制作時の目線が変わってきます。
- お客さんに「自分にメリットが有るサービスだと分かる」状態になって欲しいなら…
- それぞれのFAQの内容も、ただ答えに回答するだけではなく、メリットが自然と伝わるような内容にした方がいいよな
- 場合によっては、サービスページヘのリンクも合ったほうがいいよな
- 他のFAQも読んでもらうことで、より誤解を解きやすいな
などの「アイディア」が浮かびやすくなります。目的を意識することで、思考の方向性が決まるので、アイディアが浮かびやすくなります。
他のコンテンツ案が浮かぶことも
意外と「FAQだけじゃなくて、インタビュー記事も作らないと駄目だな」みたいなことも多いです。
目的を達成するために最もインパクトのある手段が、FAQじゃなかったということもあります。
コンテンツはこれにより作りやすくなる
目的を意識することで、コンテンツの内容はより「具体的」で「お客さんの欲しい情報」かつ「分かりやすい」ものに向かっていきます。
そして何より「作りやすくなる」はずです。
コンテンツ制作で足踏みしている方、どう進めたらいいか悩んでいる方は、一度この「なんのためにコンテンツを作るのか」に立ち戻ってみてはいかがでしょうか。
この記事が役に立てば幸いです。
また「【保存版】戦略的コンテンツ制作」も合わせてご覧ください。