早いもので2015年ももう少し。年末年始というのは心理的境界線としては強いのと節目なので、新規コンテンツが増える時期ですね。
そこで今回はGoogleを意識したコンテンツ作り・コンテンツSEOに関する記事をご紹介します。
「SEO Copywriting」の記事です。改めて見るとSEOコピーライティングってどういう意味なのかなと思い、ブログだけではなくサイト全体を見ると、平たく言うとコンテンツSEOのようです。AltaVistaの頃からやっているとか…。なんどか紹介しているのですが今頃背景を知りました。
内容自体も、表面的なコンテンツ・タイトルのTips集ではなく
your most important goal should be writing clear, compelling, standout copy that tells a story.
(あなたが達成すべくゴールは、明確で説得力があり際立っているコピーを作り、ストーリーを伝えることだ」
とあるように、コンテンツを作る側の目的を達成するために、主にGoogleを中心としてやってくる自然検索経由のユーザに対して、いったいどんなコンテンツやコピーを出していけばよいのか、という思想のサイト・サービスです。
今回はそのサイトから「[Updated] 27-Point Checklist: How to Write for Google」という記事をご紹介していきます。
コンテンツを書く際の27のチェックポイント、その中から重要度が高いものを5つピックアップしてご紹介します。
これは基本的には「他社のコンテンツ作成案件を受けた時のチェックポイント」ですが、そのまま「自社・自分たちのコンテンツ」に置き換えても使えます。
全てをご紹介するわけではないので、是非元記事もご覧ください。
年末年始にトライするかたの一助となれば幸いです。コンテンツを自分たちで書きそしてPDCAサイクルを回せるようになると、とても強いです。
目次
27のチェックポイントから5つに絞って抜粋
※項目は元記事から抜き出しますが、コメントは私がつけています。引用はBlockQuoteで囲んでいます。
1.ターゲットとする読者層について十分に知ってから書こう
コンテンツを書く際には、誰に対して書いているのかを常に意識することが重要です。その人に何をして欲しいか?もです。
なぜなら、意識すると、明確にロジックを作ることができるからです。
それだけではなく、コンテンツ作者も意識していない潜在意識も一貫性が取れてきます。これは意識していない細かい所に影響します。
また、チームで行っているならチーム全体で共有することが重要です。誰に何を話してどうなってほしいのかを常に意識することが、一貫性を保つために重要です。
元記事では
「クライアントにコンテンツを書いてもらう時、クライアントが自分のお客さんのイメージを持っていなかったら、最低でも30分をかけてお客さん像を明確にすることが重要だ」
と書かれています。
2.小手先で作るのではなく根っこから調べて作ろう
少々意訳していますが、もともとは
「他社のページを作るなら、ちゃんとその会社にインタビューをして、
USPや競合などの情報を仕入れてから、それを元に書こう」
という意味です。
自社に置き換えると、
- テクニック論に走ったり、過去のセールスページの内容を鵜呑みにするのではなく
- きちんと自社をフレームワーク分析するなどの根本から入らないとだめ
ということです。
実際、特に定期キャンペーンは、慢性化してしまい毎回「前とは違うと思わせるように焼きなおすか」に集中しがちです。
しかし本来は前回までのキャンペーン結果を受け、論理的に次のキャンペーンを打ち出すべきですよね。
3.買い手が検索するクエリを調べることは当然重要
コンテンツの中身が重要と言われると、
- もはやキーワードツールなどで調べることは不要なのではないか。
- お客さんが使っている言葉に自然と合わせていけばいいのではないか
と思ってしまうケースがあります。
しかし、これは間違っています。なぜなら「実際に使う言葉」と「検索する時に使う言葉」は違うからです。また、「検索する時に使う言葉」は「物事をその人がどのように分類しているか」という言葉でもあります。
集客する際には、まずはターゲット顧客が、自分たちがほしい物をどのようなカテゴリーに入れているか、そこにこちらから合わせる必要があります。
- 「よく見てもらえば、よく読んでもらえれば、これがあなたの探しているものだと分かるんだ」ではダメ
- ひと目で「これは自分に必要なものだな/探しているものだな」と分かる
ことが大事です。
そのためには、お客さんの検索フレーズを把握し、それにそってSEOなり、ランディング後の論理展開を考えていかなければなりません。
また、それに添っていかに関連語を入れられるかが、幅広いキーワードからの集客をもたらすポイントにもなります。
そして、3語以上の長いクエリは、お客さんが知りたいことを表している事が多いです。「ホームページ ホームページ 違い」ですとか「ディーゼル エンジン音 うるさい」などですね。
できるだけ把握して、できるだけコンテンツの中で答えを示してあげることがコンバージョンへの障壁を下げます。
4.行き止まりページ(DeadEndPage)を作ってはいないか?
行き止まりページとはその名の通り、そこからどこにもナビゲーションがないページです。
そのページが一体どんなゴールを目指したページなのかを把握していれば、少なくともCallToActionに繋がる動線を1つ2つ設置しているはずです。
また、CTAにいきなり反応しないケースも多いですので、
- このページに来た人は、きっとこのページの内容にも興味があるだろう
- このページに来た人は、本当は根っこではこういうニーズを持っているだろうから、文章の中でそれに気づかせるライティングをして、誘導を入れておこう
など、相手の頭の中を推測して、欲しくなるようなものを置いておくことも重要です。
季節ごとにレジ前の商品が変わるようなものですね。
物理的な行き止まりページもさながら、論理的行き止まりページにしないことが重要です。
5.ページのDescriptionをSEOに関係ないからと疎かにしていないか
Googleのランキング要因からDescriptionが外れて随分たちます。
しかしここをきちんと内容に合わせたキーワードリッチなものにしておくことは重要です。
デスクリプションは
- 確かにSEOの直接のランキング要因にはならない
- しかしユーザーは結構ちゃんと読んでいる
- ユーザーがクリックしたくなる魅力があるかつ、Googleに書き換えられないように集客したいキーワードを盛り込んでおくことは重要
です。
また、これは明確ではありませんがクリック率(CTR)がランキング要因であるとすれば、デスクリプションの改善でCTRが上がれば、間接的なランキングファクターと言えるかもしれません(※想像です)
また、閲覧者の頭の中は「タイトルを見て」→「デスクリプションを見て」→「クリックしてサイト上部を見て」→「読み進める」ので、デスクリプションとサイトの上部が一貫性が取れていることも重要です。
終わりに
元記事がそれほどオーガナイズされていないので、まとめつつ5つに絞りこみました。
チェックリストと言うには少々中身が厚いかもしれません。
ただ、これらの項目は全て重要です。うちがコンテンツ作成のお手伝いをするときのチェック項目や念頭項目には、これに類するものや同じものが入っています。
コンテンツ作成は、ただサイトのボリュームを増やすために行うわけではありません。サイト内のワード総数を増やすためにあるわけではないです。
今のところ、それだけでも一定のSEO効果は上がってしまいますが、Googleの品質判定力がレベルアップしていけば、求められていないコンテンツの資産価値はどんどん落ちていクと思っています。また、相手のことを考えていないコンテンツはUX的には良くないですし、コンバージョンにもつながらないでしょう。
…
特に後発でコンテンツ作成に着手すると、相手との間を埋めるということでページ数をどんどん増やしたくなりがちですが、たいてい価値を産みません。
趣味ならいざしらず、ビジネスとしては成果につながらないものを作っても仕方がないですよね。
仕事をしているというアリバイ作りのコンテンツ作成だけはやらせないようにしなければなりません。
この記事が、ご参考になれば幸いです。
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