
今の時代コンテンツを作れば集客できる…あるいはコンテンツを作らなければどうしようもない、と言われることは少なくありません。ところが、
- 現実的にいざ「コンテンツを作ろう!」と思っても、いったいどんなものをつくればいいのか分からない、
- いざコンテンツを作ってみたけれども、全然反応がない…SNSでの言及なんて全然されない…
と悩む方も少なくないのです。
その時の1つの処方箋として「コンテンツの見せ方を知る」ということがあります。見せ方を知ると、それに結びついてコンテンツのアイディアが湧いてくることがあります。
また、「見せ方」を考えることで、いまいち反応がない…と悩んでいたそのコンテンツは、大きく魅力的なものに変わる可能性があります。
そこで今回はCMI(Content Marketing Institute)の記事から、「24種類のコンテンツのカタチ」についての記事をご紹介。このリストは、今のコンテンツ形態をひと通りさらえているのでは?と思います。(私が積極的、ないしこっそりと使っているものもあります)
この記事を読むと、コンテンツのアイディアや、魅力的な見せ方が分かるようになります。
※以前に関連記事を書いています
また、このサイトの特集でも、別の切り口で同じような事を語っていますので、是非こちらも合わせてご覧ください。
特集:【保存版】戦略的WEBコンテンツ制作・作成術(コンテンツ・マーケティング)
記事:【動画セミナーあり】まず押さえるべき「16種類のコンテンツ形態」- 特集:戦略的WEBコンテンツ制作
…
「コンテンツの種」というものは意外と思いつくものですが、それを形にするとなると難しいのではないでしょうか。
コンテンツには様々な表現方法があります、ただ、それぞれ特徴があります。そこで、
- コンテンツの概要と使い所
- 強い所、使い所
- 注意点
その解決のきっかけになるのではと思います。
目次
コンテンツの種類:目次
元記事はこちら「Content Marketing Playbook: 24 Epic Ideas for Connecting with Your Customers」
まずは目次です。
- ブログ記事
- メールマガジン
- ケーススタディ(事例・お客様の声)
- ビデオ・動画
- ゲスト投稿(全文引用ではない)
- ブログではないサイト(コーポレートサイトなど)に作ったコンテンツ
- イベント
- ホワイトペーパー(いわゆる「白書」)
- オンラインスライド(SlideShareなど)
- ウェビナー、ウェブキャスト
- 調査レポート
- マイクロサイト(分家サイト、サブサイト)
- インフォグラフィック
- ブランデッド・コンテンツ・ツール(要は便利ツール)
- モバイルアプリケーション
- モバイルコンテンツ
- eBook(PDFとか)
- 印刷した冊子(出版する市内にかかわらず)
- 書籍
- Podcast
- デジタルマガジン
- 紙のニュースレター
- 年次レポート
- ゲーム/ゲーミフィケーション
たくさんですね…この中には日本では使いようが難しいものも入っています。また、簡単にできないものもあります(書籍発行など)元記事でも、それぞれの項目について、深いところまで触れているわけではないので、
お客さんのことを考えて、適切なものを選ぶ…料理と同じ
ちなみに、できるだけたくさんの種類作ればいいというものではありません。あくまで
- お客さんのことを考え、
- 伝えたいメッセージを考え
- 手持ちの食材を使って
- どんな料理を作ったら一番喜ばれるか
という観点で、選んでもらうことをお勧めします。
では、ここからは、経験上、それぞれのコンテンツについて「利点」や「気をつけないといけないこと」などについて。
1.ブログ記事
概要・使い所
最も一般的な情報発信媒体となった「ブログ」これは、もはや企業としては持っておくことが必須な時代かなと思っています。
もちろん業種業態によってそうではないケースはあるでしょう。すでに取引先が決まっている狭い業界なら、ブログで情報を先出しして新規顧客開拓を行うなどは、時間の無駄になる可能性も大きい。その場合は、リアルでのお付き合いにリソースを割いたほうが懸命です。
また、スタートアップ時のソフトウェアやツールなどは、導入事例を作ることが一番大事なので、ある程度事例ができて、ホームページだけを見て問い合わせが来る段階になってから、見込み客集めのためにブログをはじめる方がいいですね。
強い所、使い所
ただ、一般的な業種、すでにある程度マーケットが出来上がっている業種については、
- お客さんが必要としているコンテンツを先出し
- 担当者の顔や業務風景などを出すことで、信頼感を与える
- コーポレートサイトなどと異なり、何ページも見てもらいやすいため、見込み度アップに貢献する
- 自然とさまざまな関連語や共起語がコンテンツに入るため、ロングテールでアクセスアップしやすい
などが有ります。
注意点
- ブログ、というかCMSは簡単に更新できるため、どうしても内容が「軽く」「書きたいことを書く」状態になりがちです。
- 常に「お客さんや将来のお客さん」そしてソーシャル時代で大切な「あなたの会社を応援してくれる人」に見られている、という感覚を持ち続けることをお勧めします。
- 更新は定期的に行わないと、すぐに固定読者はいなくなります。
スケジュールを立てて定期的に更新しないと、失ったものを取り返すのは大変です。 - 必ず独自ドメインで、コーポレートサイトと下部のディレクトリで運用するのがベストです(SEOやブランディング、ユーザー体験のことを考えると)無料ブログ丸出しのようなものは、やめたほうがいいです。
2.メールマガジン
概要・使い所
メールマガジンは、WEBマーケティングの世界では「古参」に属するツールです。
スパムメールがはびこって、何度も何度もメールマガジンは効果がなくなる、メールマーケティングはもう死んだと言われていますが、相変わらずメールはお客さんとの重要なチャネルなことに変わりはないです。
特に、あまり普段ネットに接しない人は、メールマガジン、よーく見ています。この業界に属していると、どうしても一般人の感覚を忘れがちですが、まだまだ、そしてこれからもメインストリームの1つであることに変わりはないと、考えてます。
ただ、相手がきちんと納得していないと、送るたびに心象を悪化させるツールになります(楽天さんなど)
強い所、使い所
- こちら側から情報をプッシュすることができます。大事なのは相手のニーズや気持ちに合っているかどうかであって、好ましい情報ならメールマガジンは喜ばれます。
- 開封率やリンクのクリック率などを測定すると、お客さんのツボを知ることができます。最適化が行えます。件名や内容のA/Bテストを行えるツールもあります。お客さんに喜ばれる内容にするためのブラッシュアップが行えます
- 仕組み化が容易です。ステップメールの仕組みは、大概のツールに備わっています
注意点
- 相手のことを考えないで、ただ「自慢」「自分の言いたいこと」を送りつけるメールは、もはやスパムメールです。相手目線がとにかく必要です
- きちんとリスト管理をしておかないと、クレームに繋がります。どんなに配信数が少なくともツールを使うべきです。配信解除からフォーム作成まで、オールインワンでやってくれるツールは日本でも海外でもたくさんあります。間違っても手元のメーラなどでやるのはおすすめしません。昔良くCCで全員のメルアドを入れてしまって、大惨事…なんていうことがありましたね。
- 出すことが目的ではないです、成果につなげることが目的です。開封率測定やクリック率測定をするのが理想です。HTMLメールが難しければ、テキスト形式でもいいですが、パラメータなどをつけて、メールからの流入測定を行うことは必須です
3.ケーススタディ(事例・お客様の声)
概要・使い所
事例は特にB2Bでは重要です。もちろんB2Cでも重要ですが、B2B系のサイトでは事例がないと「お話にならない」と考えるべきです。
大概のサービスや商品は、それによってどんなものが得られるかを正確に想像するのは難しいですよね。そんな時に、同じような規模感・業種、あるいは同じような趣味の人の感想やレビューというのは非常に参考になります(故に、レビュー系はいろいろありましたが…)
他の人の口コミやレビューは常に「客観性」を持っているものとして、重宝されます。
強い所・及び注意点
そしてその事例は、ただ事実を羅列するのでは意味がありません。
なぜなら、事例をみてもらうこと、それ自体が目的ではないからです。
- 事例を見てもらい、自分の企業に導入した時の姿を想像してもらい、メリットを感じてもらう
- 他の企業が導入して成功している姿を見せて、安心感を持ってもらう
- 実際の導入までの流れ、その後のサポートなどのイメージを持ってもらう
- 自社のいいところを、お客様の口を借りて「客観的に」アクセス者に伝えて、興味を持ってもらう
というのが「本当の目的」です。
これを実現するためにひつようなことが、ケーススタディには揃ってないと、意味がありません。
極端な話、名前と会社と、200文字程度のコメントでは意味が無いということです。これ以上はちょっと書けない部分もありますが、まずは先程のポイントを押さえることを、ぜひお勧めします。
ケーススタディは、手段と目的が入れ替わりやすいコンテンツの代表格です。
続きは…
書いていたら、かなり長くなりそうなので、2〜3回程度に分けて書きたいと思います。
よろしければ、次回、今週中に書きますので、御覧頂ければ幸いです。
photo by Shagadelicbabe
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