ケアレスミスあるいはページの移動対応の漏れなどによる、サイト内のリンク切れ(404)は大きな機会損失に繋がる問題です。
ものによっては外部からの不正アクセスに寄るものなど「仕方のない」リンク切れ(厳密に言うとリンク切れではなく、ただのステータスコード404ですが)などあります。
しかし、それ以外のものは極力減らすべきですよね。
目次
WordPressなら対応は簡単
あるいはウェブマスターツールもあるが…
WordPressならプラグインを活用すると、404を早期に発見して対応に繋げることができます。例えば「Broken Link Checker」が定番です。
また、GoogleのWEBマスターツールでは、クロールエラーのところから”Not Found”を見ることができます。以下の部分ですね。
ただ、問題としては、
- WordPressで構築されていないサイトでは、当然プラグインは使えない
- ウェブマスターツールはどうしても反映までに時間がかかる
ということがあります。サイトクローラのプログラムを毎回走らせるという方法もありますが、それもナンセンスな話です。
また、大規模サイトなどは特に「急を要さない404対応」と「急を要する404対応」を分けて考えてプライオリティをつけないと、諸所大変かと思います。
GoogleAnalyticsだけで急増を把握する
そこで今回は、
- Google Analyticsだけを使って
- 404エラー(リンク切れなど)が、
- 急激に増えた時にメールでアラートを飛ばす方法
をご紹介します。
具体的な手順 – カスタムアラートの活用
今回、GoogleAnalyticsのカスタムアラートを使います。
しかし、本来は特定のページのアクセス数の増減によってカスタムアラートを飛ばすことはできません。
しかし、Google社の「Daniel Waisberg(Google+のプロフィール)」氏が、それをクリアするTipsをGoogle+で公開していました。そのやり方をご紹介します。
▼Google Analytics – Google+ – Tip of the Week: create an alert to monitor error pages…
GoogleAnalyticsだけでできるということは、どんなサイトでも対応可能ということですね。
便利です。
しかも、メールで知らせてくれるので、いちいち管理画面に入る必要もありません。
※管理画面に入る必要がなければ見ないほうがいいと思っています。管理画面を無目的に見るのは、時間の無駄なので止めた方がいいか、と。
手順1:404ページのURLを「目標」にセットする
まず、404ページのURLを、サイトの目標の1つに追加します。達成プロセスは特に要らないかと思います(どこからくるか分かりませんし)言い換えると、コンバージョンとして設定します。
※注意すべきケース
もし404ページが…
- 「レンタルサーバのエラーページである場合」
.htaccessを使って、カスタム404を出すことをオススメします。404ページで離脱されることを防ぐためなど、404ページは「大事」ですので、自分でコントロールできるようにすべきです。
そしてそのページを、目標として設定します。
- 「特定のURLに飛ばず、アクセスされたURLで404が表示される」
WordPressのデフォルトが多分これだったように思います。例えば www.hogehoge.com/asdad/ などのように、存在しないURLにアクセスが有ると、404ページは出るのだけど、リダイレクトされずURL欄は「www.hogehoge.com/asdad/」のままになっている。この場合は、GoogleAnalyticsのフィルタを使い、ページタイトルから判断して、URLを書き換え、そのURLを目標として設定する。
といった対応が必要な場合もあります。詳細は割愛いたしますが、どちらも対応可能のはずです(レンタルサーバがカスタム404を許可していない場合は、いろいろな意味でもっと自由度の高いサーバへの乗り換えをオススメします)
手順2:その目標の値をカスタムアラートの対象としてセットする
後は通常のカスタムアラートと同様にメールアドレスを設定しておけば、急増急減(急減ってあまりないかもしれませんが)が通知されるようになります。
これは様々な使い道があると思います。
- サイト内のリンク切れの把握、サイトの運営時の思わぬミスの発見
- 外部からの異常なアクセスの検知
- システムの設定ミス(特定のパラメータが付いたアクセスが404になっていたり)
GoogleAnalyticsが入れられるサイトなら、どんなサイトでも実装可能です。
インテリジェントアラートに設定しても便利かもしれませんね。
注意:リンク切れが具体的にどこで起きているかは別途ツールを回した方が
ちなみにこれは、アラートを上げる方法です。具体的にどこでどうなっているかは、別途WindowsならXenu、MacならStreamingFrogなどのクローラを使って調べることをお勧めいたします。
終わりに
まだまだ、CMSではなくいわゆる昔からのホームページで運用するケースもあるかと思います。XenuやStreamingFrogなどのクローラを毎回回すのもいいのですが、それよりは自動化したいものです。解析はとにかく「付加価値のある部分」以外は極力削る気持ちでいないと、時間ばかり食われてしまいます。
例えば今回のような手段で、できるだけ「自動化」ということを考えてみてはいかがでしょうか。少し早く帰れるかも…。
Discussion about this post