最近は、自費出版の話なども結構聞こえてくるようになりました。
オンデマンド系の小部数が得意な印刷屋が随分増えてきてます。
新聞刷ってるようなところがオマケでガリ版刷りしてくれるのが関の山だったりした時から比べると、品質も価格もよさげになっています。
名刺なんて、2000円~3000円もあればオリジナルの奴が100枚以上刷れますし。
かなり注文は溢れてるみたいです、話を聞きますと。
裏ではオペレータさんが血反吐を吐いて残業してたりするわけですが…。
さて、海外ネタです。
ようやく2003年に、念願の通年で黒字転換も果たして、今やオンライン書店の代名詞ともなったAmazon。
アソシエイトプログラムの盛り上がりで、”ホームページ所持者総アマゾンの営業化”ともささやかれているとかいないとか。
そんなAmazonで、自費出版の本を扱ってもらうにはどうしたらいいか、というお話です。
元記事はKevin Kelly — Cool Tools”How to Sell Your Book, CD, or DVD on Amazon”です。
※日本ではどうなのかは分かりません。 Amazonで扱ってもらうには、以下の手順を踏むべきだそうです。
1 Get an ISBN (for a book), or a UPC (for a CD or DVD). For one book it costs $125, for one CD, $55, for one DVD, $89.
2 Get a bar code based on the ISBN or UPC. Costs $10, or may be included in UPC.
3 Sign up with Amazon, $30 per year.
4 Duplicate your stuff; include the bar code on the outside.
5 Ship two copies to Amazon
6 Send cover scan
7 Track sales
8 Resgister it (optional)
まず、ISBNコードないしUPCコードを取得。
日本では、、「日本図書コード管理センター(Japan ISBN Agency)」で管理されてるらしいです。(参照:日本図書コード)
費用は10,000円程度らしいです。
Amazonは、ISBNやUPCが無いと、門前払いを食らうとのこと。
そして、バーコード(バーコードって Bar Codeだったのかと今気づいた…)を作ります。
これは、バーコード作成ソフトを使えばOK。
出来たバーコードを、本にシールで貼り付けるなり、あらかじめ印刷しておくなりして置きます。
後は、AmazonのAmazon.com Advantageサービスに申し込むだけ。
年間30ドルと、商品代金の55%の手数料がさっぴかれますが、Amazonで一般の本と同じように扱ってもらうことが出来ます。
1週間くらいで手続きは終わるらしいです。
しかし、Amazon Japanには、このサービスは見当たりません。
法律的な問題で実現できないとか?本を作る過程はそれなりに分かりますが、売る過程は良く分からんです(‘A`)
Amazonでの手続きが完了すると、Amazonから2冊分の注文がメールで来ます。
それを受けてAmazonに発送。
このとき丁寧にきれいに梱包して送らないと、Amazonは少々の黒ずみでもNGを出してくるそうです。
大手だろうと自費出版だろうと、品質基準は同じです。
この後、在庫の2冊がなくなると、その度に同じ位ずつAmazonから補充の注文が来るそうです。
一気に売れればどっさりと追加注文が来ますが、そうでなければ必要なときに最小限の補充にとどまるとのこと。
Amazonの、”お取り寄せ”はこの辺の兼ね合いなのですな。
こんな感じで取り扱われるようです。
日本では分かりません。
また、最近始まった”Search Inside the Book”サービスなどへの参加は任意だそうです。
全ページのスキャンを送れば参加できるようです。
自費出版本は、中身を覗いてもみないで買うことは、ある種博打みたいなものですから、参加してもらったほうが買う方としてはありがたいですね。
しかし、Webにしても、書籍にしても、以前はその敷居の高さゆえに自然と情報の質が維持されてきためんがあると思うのですが、近年その敷居が随分と低くなってきました。
甲子園のフェンスから、民家の鴨居くらいにはなったと思うのです。
その分自分らがフィルタリングをしないといけないです。
それを怠ると、易きに流れて耳障りのいい言葉にふらふらと吸い寄せられてしまったりします。
そうなってしまうと、実際の情報の質ではなく、印象やイメージといった見かけの質によって評価が決まってしまうわけで、これはちょっとむなしい(‘A`)
自分の立場や意見を、見失わないようにしないといかんです。
しかし一方、敷居が低いことは、誰の力も借りないで有名になってやる、というような野望のある人には随分と間口の広い世の中になっているということでもあります。
こちらも、情報を取捨選択、評価分析する側として、アンテナを日々メンテナンスしておくことが、広い意味での生産者に対する、消費者なりの敬意ですので、さて、今日もつむじにクレ556を、プシュッと(‘A`)
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